一昨年あたりから海外の有名ブーランジェリー(パン屋さん)や欧米で大人気のジャンクフードチェーンが日本に上陸を果たし、日本のパンも年々技術が上がっているように感じます。
そこで今日は、アメリカ・イギリス・イタリア・フランス・ドイツの古くから庶民の間で食されているパンを紹介します。
日本でも馴染みのあるものや、最近見かける話題の菓子パンをまとめてみました。
■ドイツ
ヴァイツェンブロート
ヴァイツェンブロートはドイツで親しまれている小麦粉のパンです。
サクサクとした軽い食感とコクのある風味が特徴。
キューヘレ
キューヘレはシナモンや粉砂糖をまぶして食べるドイツの揚げパンのこと。
リンゴ入りのアプフェル・キューヘレなど、アレンジも可能です。
シュトレン
クリスマスに食べるパンとしても有名で、シュトーレンとも呼ばれています。
シュトレンの作り方は、生地にドライフルーツやナッツを混ぜ込んだドイツの伝統菓子パンです。
■アメリカ
クリスプ・ブレッド
北欧で広く食されている乾パン、クリスプ・ブレッドは、クラッカー状の生地が特徴です。
長期保存も可能なので、給食や軍隊用、非常時用の食品として活用されています。
コーンブレッド
コーブレッドはトウモロコシの粉で作ったパンのこと。
独特の香りと甘みがあって、蒸しパンに似た食感があります。
アメリカでは日常的に作られているパンの一つです。
シナモンロール
シナモンロールはパンにシナモンとアイシング(砂糖)で味付けしたお菓子感覚のパンです。
欧米では専門のチェーン店も数多く出店している人気メニューです。
プレッツェル
プレッツェルは欧米で広く食べられているパンの一つ。
もちもち食感タイプとサクサクとしたお菓子タイプの2種類が存在します。
ファーストフードとしても人気で、世界に専門店も多数あります。
ハンバーガー
ハンバーグ(パテ)とサラダ、ピクルス、チーズ、ベーコン、卵などを丸型のパン(バンズ)に挟んで作ります。
様々なトッピングが可能でファストフードの代名詞でもあります。
フレンチトースト
卵、牛乳、砂糖を混ぜた溶液に浸け込んだものをバターで表面をこんがり焼き上げます。
簡単で、パンの厚ささ種類、その上のトッピングでアレンジがききます。
ドーナツ
リング状の形が特徴的なドーナツ。
パンの中でもバラエティが豊富で、専門店も数多く出店しています。
通常は生地を油で揚げて作りますが、最近は蒸したり焼いたりヘルシー志向のドーナツも増えています。
ベーグル
ベーグルは小麦粉で作った生地を茹でて、その後さらにオーブンで焼いて作るシンプルで弾力のある丸型のパンです。
半分にカットしてジャムやクリームチーズを塗ったり、食事系の具材を挟んでも美味しく食べれます。
ホットドッグ
パンにソーセージを挟んで食べるホットドッグはアメリカ代表。
名前の由来は犬のダックスフントに似て形が細長いことだと言われていますが、諸説あるようです。
クランペット
イギリス、スコットランドなどでアフタフーンティーにも並ぶ軽食用のパンのこと。
ジャムやバター、ハチミツなどと一緒に食べます。
スコーン
お茶文化と関わりが深く、イギリスではティータイムに欠かせないパンとして知られています。
食感はぼそぼそしていますが、軽食にはピッタリです。
こちらも味があまりないので、バターやジャムをつけて食べます。
エッグベネディクト
エッグベネディクトはイギリスで軽食として親しまれているパン料理。イングリッシュマフィンを半分に切って、その上にハムやベーコン、ポーチドエッグ、ソースをのせて作ります。
ホットクロスバン
生地にドライフルーツなどを入れて、表面にアイシングで十字架の形を飾ります。
キリスト教に馴染み深いパンとして、イースターなどイベントに食する習慣があります。
マフィン
マフィンには2種類あって、アメリカ式の焼き菓子タイプ、イギリス式のパン状タイプ(イングリッシュ・マフィン)が存在します。
プレーンの他、チョコレート、フルーツ、ナッツ、茶葉を使ったマフィンも登場しています。
■イタリア
グリッシーニ
イタリアで古くから食されているパンの一つグリッシーニ。
棒状の形とクラッカーのような食感が特徴です。
シンプルで味があまりないので、生ハムやチーズなどと一緒に食べます。
パーネ・カラザウ
イタリアのサルデーニャ地方で古くから親しまれているパン、パーネ・カラザウ。
直径約50センチ、薄い生地をワインやソースに浸し、柔らかくして食べます。
砕いて他の食材に混ぜたり、具材をのせたりと用途は様々。
スフォリアテッレ
スフォリアテッレはイタリアの修道院で生まれた伝統的なお菓子です。
ラードを使ったパイ生地にリコッタチーズやカスタードクリームを包んで作ります。
貝のような形が特徴で、生地のパリパリとした食感は今日本でもブームになっています。
ロゼッタ
ロゼッタはイタリア、ローマを代表する伝統的なパンの一つで、名前の由来は形がバラ(Rosa)に似ていることからそう呼ばれています。
中が空洞になっていて、食材を詰めたりオリーブオイルに浸すなどして食べます。
パニーニ
パニーニはもちもち食感のイタリアのサンドイッチのこと。
具材は野菜、チーズ、生ハムなどが一般的です。
パンは厚切りで、薄切りのものは「トラメッツィーノ」と呼んで区別します。
ピッツア
誰もが知っている、イタリア料理を代表するメニュー。
チーズ、肉、野菜、魚介類など様々なトッピングで楽しむことができます。
フォカッチャ
フォカッチャはイタリアで親しまれている平焼きのパンのこと。
肉、野菜、チーズ、豆などの具材を挟んで、サンドイッチのような感覚で食べます。
■フランス
パン・オ・ショコラ
フランスを中心に欧米で広く食されているチョコレートの入ったクロワッサンのようなパイ生地の菓子パン。
朝食やおやつにカプチーノと一緒に食されます。
ブリオッシュ
フランスの伝統菓子。
こぶのある形と、バター、卵、牛乳などをたっぷり使用して作る生地に特徴があります。
発酵にかなりの時間を要するので、調理に手間のかかるパンとしても知られています。
最後に
以外にも日本でパンを多く食している年代は50~60代が多く、若者より年配の方の方がパンを好む傾向にあります。
また若者の間でもパン教室に通ったり、パンの資格を取る人は増えており、日本のパンのクオリティーは高くなっているのがわかります。
同時にバターや小麦の価格が上昇しているのはとても残念なことです。