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「ファストファッションの裏側」では多くの人々が犠牲に!低賃金で重労働を強いられる労働者の人権とは?!

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ファストファッションの裏側、低賃金、重労働、労働者の人権
欧米で根付きつつある「エシカル(倫理的な)ファッション」が日本でも広がってきているのをご存知でしょうか。
これは衣服をつくる過程で、環境への負荷や社会貢献に配慮する試みのこと。
ユナイテッドアローズが今季から新ブランドを立ち上げるなど、大手企業から若手デザイナーまで、素材や製法といった「服のプロセス」を意識した活動が高まっています。

インドネシアのPT Gistex工場
インドネシアのジャバ島を流れるチタラム川は、世界でももっとも汚染されている川のひとつ。
チタラム川の上流にある工場の68%が、大手ファストファッションブランドの繊維工場です。
アジア諸国は賃金が安くつくため、生産拠点を海外で行っているブランドがほとんどです。
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ファストファッションは低価格で、飽きたら捨てる繰り返しに消費者の罪悪感や抵抗が全くないところにあります。
企業側も消費欲を刺激するために短いサイクルで新商品を展開することを売りにしています。
家庭ゴミで出される衣料品は、日本は年々増加していおり、ファストファッションの浸透が環境問題に影響を及ぼしているるのです。
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繊維の消費率(年間一人当たり)
ヨーロッパ 平均20kg
アメリカ  平均35kg
日本    平均21kg
流行を常に追い続け、新しい服を買い求めるために、流行遅れの服が次々と捨てられていきます。

大量生産の傍ら、低賃金で重労働を強いられる発展途上国の労働者の人権について議論がかわされています。

昔は、中国やインドで生産していたものの、重工業の発展と人件費の高騰により、現在アジアで最も低賃金だといわれるバングラデシュが、2000頃から欧米のアパレルメーカーに注目されたのです。
ファストファッションの裏側、低賃金、重労働、労働者の人権
世界の主要アパレルメーカーは、その定番・低価格・大量販売用製品のほとんどをバングラデシュで生産していると言われます。
バングラデシュにとってもこのアパレル産業は国の経済を支える重要な産業になっており、現在はそのGDPの13%、総輸出高の76%がアパレル産業によってカバーされています。
最低賃金は支払われるものの、貯蓄に繋がる生活賃金は支払われることは少なく、労働環境も劣悪なことが多い。
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世界第2の縫製品輸出大国バングラデシュでは、労働・安全環境の劣悪さが度々問題になっていました。

・支払われる額は、最低賃金のみ
・2005年縫製工場が崩壊し、70人以上が死亡
・2012年ガジプールの工場全焼、111人が死亡
・職場では言葉での嫌がらせ、いじめ、体罰が発覚
・労働者の権利を守る労働組合の組織率はわずか3.5%
・出産休暇は認められず、労災もまともに支払われていなかった

2013年4月24日、突如バングラデシュのアパレル工場ラナプラザビルが崩壊。
死者1200人以上、重軽傷者は2300人、行方不明者500人。
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欧米アパレルブランドのマンゴやベネトン、プリマークなどの衣料品を製造する5つの縫製工場が入っており、事故当時は女性を中心に3000人以上が働いていたそうです。
これをう受けて、H&Mは労働者の安全や衛生面の環境改善を図る協定に合意したと発表。
同協定には、ZARAを運営するインディテックスのほかC&A、PRIMARK、Tescoも参加を表明しています。
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最後に

安いからといってむやみやたらに商品を買うのは、自分の為にもそれを生産している人にも、失礼なことです。
それがどうしてその値段なのか、一度考えてみてください。
生産者と自分とがもし逆の立場なら、あなたは商品を買う人のことをどう思うでしょうか。
私たちが求めることは、地球や地球上の誰かが犠牲になっているのです。

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