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レネの新しい料理への構想は常に進行中「ノーマ、世界を変える料理」ドキュメンタリー映画

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レネの新しい料理、構想は進行中、ノーマ、世界を変える料理、ドキュメンタリー映画
美食のトレンドを牽引するレストランと、オーナーシェフの4年間を追ったドキュメンタリー映画「ノーマ、世界を変える料理」。
料理界のアカデミー賞といわれる『世界のベスト・レストラン50』で、4度にわたって第1位に選ばれたのが、ご存知「ノーマ(noma)」。
全く新しい北欧料理をデンマークから世界に向けて発信し続けている料理人、レネ・レゼピ。

彼らの料理だけでなく、チームビルディングから、人と自然の関わり合いまで、ノーマの見どころがたくさん詰まった映画です。


2015年1月、本国コペンハーゲンの店を一時休業し、「マンダリン・オリエンタル・東京」に期間限定で出張レストランをオープンさせたノーマ。
わずか23日間の営業にもかかわらず、用意した2,000席に対し、世界各国から応募が殺到。
じつに6万人以上がウェイティングリストに名を連ねたことで話題になりました。
その後、約半年間かけて日本各地を巡っては、本国と同じクオリティで舌の肥えた人々を魅了し続けてきました。
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本店を休業してまでスタッフ全員引き連れて他国へ赴き、そこで出張店舗を開いてしまうところがレネ・レゼピらしいですね。
2017年には、コペンハーゲン中心部にあるヒッピーたちの自治地区(クリスティアニア)付近に、自ら家畜や農作物を育て食材とする「都市農園」を準備中なんだとか。

今まさにレシピを作っている

作中に登場するレネの言葉に、世界の美食家たちを魅了し続けてきた彼のイノベーションが現れているのではないでしょうか。
ノーマの料理には生きたアリがソースに合わさり、道端に咲くバラや採取した苔が、美しい料理と変貌を遂げてしまうのです。

美食への拘り

自然と生命が息づいた奇想天外で革新的なアイデアは、レネの徹底した地場素材、北欧の味覚への拘りにあります。
厳しい自然環境から、“美食とは無縁の地”なんて形容されてきた北欧で、あえてその土地の恩恵や地産地消に拘る。
全く新しいコンセプトでありながら、北欧の大地へのリスペクトが多分に込められていえうのです。
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唯一日本人シェフ

レネの感性と人柄に魅了された料理人たちは、世界中から続々と集まってきます。
その中に2011年、ノーマで初めて食事したその場でレネに直談判し、見習いからシェフの座を勝ち取ったのが高橋 惇一氏です。

年齢は学歴は関係無い

ノーマに集まる料理人は年齢や国籍、スキルはバラバラ。
しかし一緒に音楽を聴き、ダンスをしながら床を掃き、酒を酌み交わし、談笑しているうちに、バラバラのスキルが、チームとして連動していくんだとか。
人間味を隠さずに、シェフであれ見習いであれ同じように接するレネは、誰にも等しくチャンスがあることを強調。
独創的なオーナーシェフひとりのインスピレーションだけでは、ノーマの料理は生み出されないものなのです。
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容姿や思考は関係無い

これまでの高級レストランにみられる、ステレオタイプで塗り固められた暗黙の了解を次々に打ち破るのがレネのスタイル。
ノーマでは、テーブルクロスや銀食器は用意されていません。
厨房に立つシェフの腕にはタトゥー。
料理中には、厨房のスピーカーからロックサウンドがガンガン流れてきます。

詳細
タイトル:ノーマ、世界を変える料理
監督:ピエール・デュシャン
出演:レネ・レゼピほか
公開:2016年4月29日より
配給:ロングライド

最後に

このように、従来の高級レストランが挑んで来なかった新しい試みに、果敢にチャレンジし続けるのが「ノーマ」であり、レネ・レゼピという料理人。
歓喜と苦悩の4年間を追ったドキュメンタリーは、レネ・レゼピの人間力により迫る内容になっています。
この機会にぜひチェックしてみては?

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