遺伝子組み換え食品(GMO)の割合が非常に高いアメリカでは、GMOの出現と共にガン、白血病、アレルギー、自閉症などの慢性疾患が急増しています。
この事実だけから遺伝子組み換えの有害性を断言できるわけではないですが、危険の可能性は十分指摘できます。
日本では平成13年4月から、GMOの安全性審査を食品衛生法上の義務としています。(厚生労働省)
米国でもようやくGMOの表示の義務化が決まりました。
遺伝子組み換え作物とは
遺伝子組み換え作物とは英語で”Genetically Modified Orgasnisms”、略してGMOと言われています。
遺伝子組換え技術では、自然では交配しない生物から遺伝子を持ってくることができるため、従来の掛け合わせによる品種改良では不可能と考えられていた特長を持つ農作物を作ることができます。
ウィキペディア: 遺伝子組み換え作物
日本人でもなんとなくはこの存在は知っているという人が多いのではないでしょうか。
GM食品の健康被害
遺伝子組み換え企業や政府機関は遺伝子組み換えは健康に害を与えず、安全だと宣伝しています。
しかし、一方で危険性を指摘した学者が発表後、職を追われるなどのケースも世界で相次いでいます。
一方EUでは遺伝子組み換えに対してしっかりとした食品表示義務があります。
フランスで発表されたラット実験でも、GMOが与えられたラットのみ腫瘍が現れました。
強度の農薬散布と環境汚染
遺伝子組み換え企業では除草剤の使用量や強度は増え続けています。
その原因は除草剤をかけてもなかなか枯れない雑草が出現して、年々急速に広まっているからです。
現在ではベトナム戦争で使われた枯れ葉剤やジカンバという危険な化学物質にも耐性のある遺伝子組み換えが開発され、その栽培が日本、アメリカ、ブラジルなどで承認されました。
これらの地域では土壌の有機成分を破壊してしまうと警告する研究もあり、実際に遺伝子組み換えの集中耕作地域での土壌崩壊問題が問題になりつつあります。
さらに撒かれた除草剤は地下水を汚染します。
地下水を飲料水など生活用水として使う周辺住民の健康被害が生まれています。
遺伝子組み換えの独占と支配
世界の人口が90億人にもなろうと言われ一部地域では飢餓も進んでいます。
また、世界の化石燃料資源が不足する時代を迎え、バイオ燃料の生産に大きな補助金が出されているという現実があります。
サトウキビや大豆を大量に作り、そこからエタノールやバイオディーゼルを作り出すため、遺伝子組み換え企業はGMOこそ世界の問題を解決できると言っています。
しかし、遺伝子組み換えはこの世界を養うことはできません。
アメリカの食品、農業行政を担う高官には遺伝子組み換え企業に関わる人が関わっています。
マスコミにも遺伝子組み換え企業は強い力を持ち、その告発を知らない人が多くいるため、事態を変えることが困難なのです。
あとがき
EUの中でも特にフランスは遺伝子組み換えの持つ問題点についても比較的情報が流れており、市民の多くは遺伝子組み換えに批判的です。
今ではアメリカでもウェルネスブームの影響で、子育て世代など若い人を中心とした健康志向派が「NON-GMO」を熱く支援するようになりました。
筆者も小さな子どもがいるので、今後もできる限り体に入るものには気をつけていきたいと思います。