古くから伝わる日本家屋では木製の玄関扉が使用されていましたが、現在は金属製の材質が主流になってきています。
・アルミ製
・鋼板(スチール)製
・ステンレス製
・木製
・ガラス製
金属製の扉は防火性能に優れ、防火規制の厳しい地域でも使えます。
断熱材を金属板で挟むようにして作られていますが、木製扉に比べて断熱性は劣ります。
早速人気順にご紹介していきます。
1、アルミ
アルミ製は日本で最も普及していて、既製品のデザイン・カラーラインナップが豊富にあります。
また軽く、開け閉めがしやすく、耐久性に優れることも玄関扉としてのメリットです。
2、スチール
スチール製は、アルミ製より重いですが、耐久性・防音性・防火性能に優れています。
既製品ではデザインのバリエーションが少ないですが、オーダーメイドで製作することもできます。
戸建て住宅よりも共同住宅によく用いられます。
3、ステンレス
ステンレス製は、アルミより耐久性がありますが、重く、既製品ではデザインのバリエーションが少ないです。
アルミやスチール製に比べて錆びにくいため、海の近くなど、塩害の心配がある住まいづくりで用いられます。
4、木
木ならではの温かみがあり、断熱性に優れ、金属製に比べて高級です。
製品によっては、防火規定が厳しい地域で使えないことがあるため、使いたい場合は製品選びや、土地の規制を調べる必要があります。
また、金属製に比べて傷つきやすく、雨や日光などで傷みやすいため、美観を保つためには、玄関庇(ひさし)を大きく設けるなど計画に工夫が必要になります。
5、ガラス
玄関ドアにガラスがある場合は、外部の状態を確認することができます。
また、玄関のドアのガラスから太陽光を取り入れて、明るいエントランスを演出できます。
ただ入り口にガラスを使用すると、セキュリティ面が心配です。
人が出入りできるサイズだけでなく、腕が入ることができる大きさのガラスであれば、内側のキーを回すことができるので侵入する可能性もあります。
あとがき
どの素材を使うかによって大きく変わる玄関の印象。
また、扉には大きく分けて「引き戸」「開き戸」「折れ戸」の3種類があります。
車椅子やベビーカーをお使いのお宅には、開口部が広く出入りし易い「引き戸」がおすすめです。
このように、ドアにはさまざまな種類があり、ライフスタイルにあったものを導入することで、生活がより便利に、豊かになります。
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