おうち時間も楽しめて、自炊にも役に立つ家庭菜園。
小さなお子様がいるご家庭なら、種や苗の状態から食卓に並ぶまでのプロセスが学べておすすめです。
プランターならベランダなどの小さな場所でも育てることができて、初心者でも家庭菜園を楽しむことができますよ。
では早速、園芸道具や基本的な育て方をご紹介していきます。
準備するもの
1、プランター
横幅が広いもの、深さがあるものなど野菜の種類、品種あわにせて選びます。
2、鉢底石
プランターの底に敷いて水はけを良くします。
3、鉢底ネット
プランターの底穴に敷いて、土が流れ出るのを防ぎます。
4、野菜用の培養土
野菜に適した市販の土。
5、肥料
元肥、追肥とタイミングに合わせて準備しておきましょう。
6、ハサミ
摘芯や収穫時に利用します。
7、ジョウロ
水やりの時に使います。
苗の品種
初心者の方は種から育てる品種よりも、販売しているポット苗を購入してきて植えつける方がおすすめです。
また、同じ野菜でも収穫までの期間が短い品種や遅い品種などがありますので、早く収穫を楽しみたい方は、早生の品種を選ぶと良いでしょう。
苗の状態
葉に虫がついていないか、葉の表だけでなく裏側もチェックしましょう。
みずみずしく張りがある苗を選ぶようにします。
また株がブヨブヨしていたり、グラグラするものも避けるようにしましょう。
苗によっては沢山実るものと、そうでないものがあるのでしっかり見極めましょう。
栽培期間
早い時期から植えられて短期間で収穫できる品種を「早生」、早植えには向かずゆっくり育つ品種を「晩生」と呼びます。
早生は栽培期間が短く、病害虫の被害にあいにくいため初心者にもおすすめです。
晩生は栽培期間が長い分、味の良い野菜が収穫できます。
用土
初心者の方は、最初からブレンドされた「培養土」や「野菜用の土」で十分だと思います。
完全にオーガニックな家庭菜園を目指したい方は、培養土を自分でブレンドしてみてはいかがでしょうか。
いずれにせよ、天然素材と有機原料を使用した野菜の植えつけに適した培養土がおすすめです。
水やり
プランター栽培の場合、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
春~秋の水やりは、鉢の底から水が流れ出るまで、たっぷりと水やりをしてください。
気をつけなくてなならないことは、真夏の気温が高い時間帯に水やりをすると、日中の高温で鉢の中の温度も上昇して煮えたようになってしまいます。
根にダメージを与えますので、夏場の水やりは、早朝に行いましょう。
冬の水やりは、午前中からお昼頃までには終わらせておきます。
肥料
野菜の“栄養”として欠かせないのが肥料です。
肥料は野菜の生長を促し、実を大きくしたり、おいしくしたりする役目があります。
肥料は大きく分けて、リン鉱石など鉱物を原料として作った「化学肥料」、植物性由来の油かすや骨粉などを原料とした「有機肥料」があります。
元肥・追肥には、野菜の生育に必要な成分と有機成分をバランスよく配合した肥料がおすすめです。
野菜栽培で起こりやすいカルシウム欠乏症を防ぎ、丈夫な根に育て、実のつきをよくしてくれます。
プランターサイズ
一般的には、地上部分の草丈と、同程度の深さのプランターが良いとされています。
素材では、プラスチックは軽くて移動しやすいメリットがありますが、通気性が悪いため、夏場は直射日光に当たって土の中が蒸れないように注意しましょう。
置き場所
エアコンの室外機の上や周りに置くのは避けましょう。
土が乾燥しやすくなります。
野菜の場合は日当たりと、風通しの良い場所におくことがポイントです。
鳥対策
冬場など、ベランダに置いて目立ちすぎると鳥のえさになってしまうことがあります。
その場合は、ネットで覆うなどの対策が必要です。
病気や害虫
野菜作りをしていると病気や害虫とはなかなか縁を切ることはできません。
害虫を防ぐために、防虫ネットやコンパニオンプランツを利用しましょう。
コンパニオンプランツとは、野菜の苗の近くにハーブ系の植物を植え、植物同士が助け合って育つ共栄植物のことを言います。
もしくは木酢液(もくさくえき)や、重曹由来の殺菌剤などを用意しておくと良いでしょう。
あとがき
いかがでしたか?
この記事では、初心者の方にも知っておいて欲しい、苗の選び方や、育て方の基礎知識などをご紹介させていただきました。
野菜が育つまでのプロセスも観察できますし、何より食べられるまで野菜たちが育つともっと種類を増やしてみようとか、次はこうしてみようと本格的に移行してくるはずです。
ぜひ皆さんも楽しみながら実践してみてくださいね。