今日ご紹介する本は、ドラマでも話題になった豊田美加さんの「愛を積む人」です。
北海道で第2の人生を送る熟年夫婦の愛と絆を描いたヒューマンドラマ。
読んでいると北海道の美しい風景と、そこに暮らす人々の姿が鮮明に映し出されます。
タイトル:愛を積む人
著者:豊田美加
出版社:小学館
出版日:2015年5月8日
価格:540円
ジャンル:文庫
豊田美加 (とよだ みか)
大分県生まれ。
成蹊大学文学部卒業。
「あやしい彼女」「こころが叫びたがっているんだ」「カノジョは嘘を愛しすぎている」など数多くの本を出版しています。
あらすじ
北海道の美瑛。
四季折々の彩り豊かな大自然のなかにたたずむ、赤い屋根のログハウス。
第二の人生をこの素晴らしい景観のなかで過ごそうと、篤史と良子の夫婦は、長年住み慣れた東京から、この地にやってきました。
良子は篤史に家を囲む石塀作りを頼んだが、持病だった心臓の病を悪化させ、石堀が完成する前に帰らぬ人となってしまいます。
失意の底に沈む篤史だったが、そんなある日、良子からの手紙を受け取る。
良子からの手紙は、次々と篤史のもとに届き続けた。
篤史役を佐藤浩市さん、良子役を樋口可南子さんが演じ、誰もが理想とする夫婦像を演じました。
脚本から小説をおこしたそうで、内容は映画そのものです。
北海道の風景を思い浮かべながら、これほどまでも相思相愛で性格の良い夫婦はとても憧れます。
最後に
母に勧められて読んだ一冊で、読み終わったあとに心が穏やかになりました。
出てくる登場品物清らかで、清々しさを感じられます。
自分の死後、夫を心配して残して書いた手紙や、結婚記念日には必ず一粒の真珠をプレゼントする旦那さま。
年齢関係なく、ずっとお互いを思い合っていて暮らしている姿はとても素敵だなと思いました。