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米国のメトロポリタン美術館で行われた「コスチューム・インスティチュート」当時のヴィクトリア朝の喪服姿に圧巻!

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米国メトロポリタン美術館、コスチューム・インスティチュート、ヴィクトリア朝の喪服、圧巻
米国のニューヨーク、マンハッタンにある、世界最大級の美術館メトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)で、19世紀から20世紀初頭の女性の喪服を特集した展覧会「Costume Institute」(コスチューム・インスティチュート)が開催されました。
コスチューム・インスティチュート・ガラ(Costume Institute Gala)には女優のサラ・ジェシカ・パーカーや、ドレスアップしたセレブが集り話題となりました。

7年ぶりに秋に開催される同展覧会では、1815年から1915年までの喪服が時系列順に並べられ、英国のビクトリア女王(Queen Victoria)やアレクサンドラ王妃(Queen Alexandra)などが着用したものも展示されています。

米国メトロポリタン美術館、コスチューム・インスティチュート、ヴィクトリア朝の喪服、圧巻
内容は当時の富裕層の女性たちの喪に関連付けられている約30の歴史的に珍しいパブリックビューイングを提供しています。
当時のイブニングドレスやパフスリーブのドレスや日傘、ブローチに至るまで、黒が使われているのがわかります。
コルセットや細かいディテールは驚くほど精密に作られています。
米国メトロポリタン美術館、コスチューム・インスティチュート、ヴィクトリア朝の喪服、圧巻
その喪服のルーツとなったのが、ヴィクトリア女王(Queen Victoria)です。
42歳の時に夫が病気で死んでしまい、それ以来ずっと悲しみに沈んでいつも喪服を着ており、1年は社交場に顔を出すこともできずにいたんだとか。
喪に服す期間、葬式、喪に服す人間の服装、振る舞いなどの形式化に影響を与えました。
■当時の喪の形式
始めの2年  黒い服
その後半年 黒縦縞の半喪服
色     灰色、薄紫、紫、白
米国メトロポリタン美術館、コスチューム・インスティチュート、ヴィクトリア朝の喪服、圧巻
世界各地を植民地化・半植民地化して繁栄を極めた大英帝国を象徴する女王として知られ、その治世はヴィクトリア朝と呼ばれ、その影響力は絶大でした。
その後19世紀頃喪服のしきたりができ、女性はお葬儀の度に喪服を新調しなければいけない決まりができたのです。
現在も喪服を予め用意しておくのは死を呼び寄せるような意味合いがあり、縁起が悪いと言われています。
Costume Institute(コスチューム・インスティチュート)
場所:メトロポリタン美術館
会期:2015年2月1日
ホームページ:http://www.metmuseum.org/

最後に

一言の喪服と言っても、当時の喪のスタイルには品格、社会的ステータスが表れているので、また違った目線で見ることができます。
実際ヴィクトリア女王が着ていたと言われる喪服のディティールはかなり凝ったもので、豪華に使われたレースや細かいところまで黒を使っているところが最大の見所です。

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