このほど、タイの「マッサマンカレー」(イスラムカレー)が日本でも”世界一美味しいカレー”といわれ話題となりました。
実はタイのカレーの種類は、全部で12種類あり、さらに中の具材をかえて応用することもできます。
■タイカレーのベース
・小粒唐辛子
・レモングラス
・ニンニク
・生姜
・赤玉ねぎ
・こぶみかんの皮
・エビ味噌
・塩
タイカレーの食べ方
タイ米、カノムジン(そうめんに似た麺)、ロティー、パスタ、チャーハン
タイ人は、ご飯はもちろん、酸っぱい匂いのカノムジンや、レストランに行くとチャーハンやパスタなどにもカレーを和えて食べています。
ゲーン・キアオワーン(グリーンカレー)
もっともタイ料理でポピュラーなカレー。
グリーンカレーのペーストとココナッツミルクがが決め手になります。
ココナッツミルクのまろやかさの中にも鋭い辛さが感じられるカレーです。
■定番の食材
鶏肉、丸ナス、ココナッツミルク、こぶみかんの葉、バジル、唐辛子、ナンプラー、黒胡椒、クミン、コリアンダー
ゲーン・ペット(レッドカレー)
アヒルの炭火焼を入れるのが特徴です。
澄んだ辛味とパイナップルの甘み、そしてトマトの酸味が感じられる南国らしいカレーです。
■定番の食材
アヒルの炭火焼、丸ナス、ココナッツミルク、こぶみかんの葉、ナンプラー
ゲーン・ソム(オレンジカレー)
魚介類と相性が良く、タイレストランでは魚型の鍋で1匹丸ごと入って出てくることろが多い。
タマリンドの酸味が効いていて、独特な風味のカレーです。
■定番の食材
魚、白菜、ナンプラー、ライム、タマリンド、パームシュガー
ゲーン・ガリー(イエローカレー)
中華系のカレーで、主にジャガイモと鶏肉を使ったクリーミーなカレーです。
辛味はほとんどなく、とろみがあり日本人にも食べやすいカレーではないでしょうか。
■定番の食材
鶏肉、ジャガイモ、ココナッツミルク、乾燥唐辛子、生姜、こぶみかんの葉、パームシュガー、黒胡椒、クミン、コリアンダー
ゲーン・テーポー(クリーミーカレー)
この名前の由来は淡水魚からきています。
最近ではかわりに豚肉を使用するのが定番になってきています。
タマリンドやこぶみかんの葉を使った、酸味がとても強いカレーです。
■定番の食材
豚肉、空芯菜、タマリンド、ココナッツミルク、こぶみかんの葉、パームシュガー
ゲーン・パー(野菜カレー)
昔は中部の郷土料理だったカレーです。
たっぷりの野菜と、その地域で採れた猪や蛙がはいるタイの元祖カレー。
■定番の食材
獣肉、魚介類など、筍、白ナス、こぶみかんの葉、バジル、唐辛子、砂糖、ナンプラー、黒胡椒、サラダ油
ゲーン・タイプラー(魚の発酵カレー)
魚の内蔵を発酵させたスープを使う、南部独特のカレー。
匂いは強烈ですが、好きな人は癖になる味なんだとか。
■定番の食材
魚、魚のつみれ、カボチャ、白ナス、筍、四角豆、こぶみかんの葉、タイプラー(魚の発酵汁)
ゲーン・マッサマン(イスラムカレー)
マッサマンとはイスラム教徒の意味。
カレーにジャガイモとピーナッツが入っているため、甘みとコクがある食べやすいカレーです。
■定番の食材
鶏肉、牛肉、ジャガイモ、ココナッツミルク、タマリンド、生姜、シナモン、クミン、コリアンダー、ナツメグ、メース、カルダモンの葉
ゲーン・ルアン(酸っぱいスープカレー)
淡水魚と相性がよく、タマリンドやカミンを使った酸味の強い南部を代表するカレーです。
■定番の食材
淡水魚、筍、タマリンド、ライム、カミン、パームシュガー、ナンプラー、黒胡椒
ゲーン・ハンレー(タイ北部のカレー)
昔、ミャンマーからタイ北部に伝わったカレーで、様々なスパイスを使った北部の郷土料理です。
■定番の食材
豚肉、玉ねぎ、生姜、タマリンド、パームシュガー、黒醤油、クミン、コリアンダー、メース、カルダモンの葉、こぶみかんの葉、カミン、サラダ油
ゲーン・パネーン(オイルカレー)
マレーシアのペナンから伝わったカレーで、インドネシアやマレーシアでは煮込み料理として食べられています。
表面がオイリーで甘みと辛味が特徴的なカレーです。
■定番の食材
豚肉、ココナッツミルク、こぶみかんの葉、唐辛子、タマリンド、パームシュガー、ナンプラー、黒胡椒、クミン、コリアンダー
最後に
タイは国土が広く、隣接している国から渡ってきたカレーも多く存在します。
また宗教上口にできない食べ物もあるため、淡水魚や蛙など日本では珍しい食材でこれらのカレーが作られていることに驚きます。