(写真はイメージです)
今日ご紹介する本は、伊岡 瞬さんの「いつか虹の向こうへ」です。
第25回横溝正史ミステリ大賞&テレビ東京賞、W受賞作。
タイトル :いつか虹の向こうへ
著者 :伊岡 瞬
出版社 : 角川文庫
出版日 :2008年5月23日
Kindle価格 :691円
ジャンル :文庫
伊岡 瞬(いおか しゅん)
1960年東京都武蔵野市生まれ。
日本大学法学部卒業。
広告会社勤務を経て、2005年に本作「いつか、虹の向こうへ」で第25回横溝正史ミステリ大賞の大賞とテレビ東京賞をW受賞し、作家デビューします。
ウィキペディア: 伊岡瞬
内容紹介
主人公は尾木遼平、46歳、元刑事。
不器用な性格ゆえに妻を失い、さらに「魔が差して」職も失ってしまった尾木。
暗い過去を持つ3人の居候との奇妙な同居生活をしている。
(写真はイメージです)
そこに新たな居候として転がり込んできた早希は、みんなを和ます陽気さと厄介ごとを併せて持ち込んできた。
作中は、常に尾木の一人称視点で語られています。
事件の真相解明と同時に、尾木の過去や4人の同居人の過去が明らかになっていくサスペンス&正統派ハードボイルド。
人が良すぎて、読んでいて痛すぎる部分も多く、読んでいて心苦しくなりました。
それぞれの人生の謎が解けていくのはテンポが良いですが、どうしても尾木のキャラが好きになれなかったのが残念。
あとがき
弱さの中でも、希望を持とうという肯定的な構成は素晴らしいです。
「家族」「絆」というテーマがしっかりと伝わってきて、男性でも女性でも読みやすい本だと思います。