今日ご紹介する本は、関口 尚さんの「明星に歌え」です。
タイトル :明星に歌え
著者 :関口 尚
出版社 : 集英社
出版日 :2018年3月20日
文庫価格 :886円
ジャンル :文庫
関口 尚(せきぐち ひさし)
1972年9月19日栃木県栃木市生まれ。
岩手大学人文社会科学部卒業、茨城大学大学院人文科学研究科修了。
2002年「プリズムの夏」で小説すばる新人賞を受賞してデビュー。
ウィキペディア: 関口尚
内容紹介
四国お遍路ツアーに参加した大学生の玲。
7人の班で旅が始まる。
天真爛漫な太陽、ひねくれた態度の剣也、誰とも打ち解けない花凛。
10歳以前の記憶がない玲だけでなく、それぞれが事情を抱えている様子。
過酷な道中、予期せぬトラブルも生じ、離脱せざるを得ない者も。
軋轢も和解もあり、やがて結束するメンバー。
長い長い歩みの果てに、彼らを待っているものは。
お遍路プロジェクトに集まった見ず知らずの若者たちが、お遍路を通して悩み、苦しみ、葛藤し成長していく青春小説。
そもそもお遍路とは、弘法大師(空海)の 足跡をたどり、八十八ヶ所の霊場を巡拝すること。
札所の番号順にまわっても、逆まわりでも構わないのだとか。
最近は健康増進、パワースポット巡りなど色々な目的で四国を訪れる人が年々増えていると聞いています。
読み進めるうちに、過酷なのも十分伝わってきましたが、自分もいつか歩いてみたいと思うようになりました。
それぞれの登場人物の心情や内面が分かりやすかったし、八十八ヶ所の霊場の特徴も紹介されていて面白かったです。
あとがき
ダラダラとお遍路を巡る内容かと思いきや、節目節目でそれぞれのメンバーの内情が語られ非常に読みやすかったです。
最後はみんなハッピーエンドで締めくくられ、爽快な気分になりました。
登場人物と同じくらいの若者から、ご年配の方まで幅広く共感できて楽しめるストーリーだと思います。