あなたは「シェアリングエコノミー」という言葉を聞いたことはありますか?
欧米を中心に広がりを見せる「シェアリングエコノミー」という新しい市場。
ただ単にエコや節約のためだけでなく、生活をより便利に楽しくしてくれるシェアサービスのこと。
今、なるべくモノを買わずに共有し合うミニマムライフを求める若者が増えてきています。
今の世代は物・サービス・場所などを、多くの人と共有することに抵抗がなくなってきています。
これには外国人旅行者の増加や、2020年の東京オリンピックに向けてグローバル化に進展していることも関係がありそうです。
始まりは「民泊」
2016年1月、東京大田区で一般住宅の空き部屋等を宿泊所として提供する「民泊」が解禁され大きなニュースとなりました。
「民泊」とは、戸建住宅やマンションなどの共同住宅等の一部を活用して、旅行者に宿泊サービスを提供することを指します。
新しいビジネスモデルとして注目されていますが、日本では旅館業法などの法律やトラブルもまだまだ多いよう。
シェアリングエコノミーの発祥は、2008年にいわゆる「民泊」の仲介サービスを始めた米国のAirbnb(エアビーアンドビー)といわれています。
公式ホームページ: エアビーアンドビー
現在、世界191ヶ国で宿泊可能で、宿泊客数は3億人以上、世界最大級の宿泊先予約サイトと言われています。
様々なシェアサービス広がる
その後も車・ペットシッターと、続々と「個人間でのモノの貸し借り」を仲介するサービスが登場していきました。
日本でもAirbnbやUberといった米国発のサービスが上陸した他、日本発のシェアリングエコノミーサービスの提供も浸透してきています。
ただ、日本では規制の問題などがあり、海外に比べて普及が進んでいないのも現実。
・空間のシェア(ホームシェア・駐車場・会議室)
・移動のシェア(カーシェア・ライドシェア・シェアサイクル)
・スキルのシェア(家事・介護・育児・知識)
・お金のシェア(クラウドファウンディング)
これらは全てスマートフォンでの予約、クレジットカード決済、多言語対応で訪日外国人の利便性向上も期待できます。
カテゴリー別では爆発的人気のメルカリやラクマの「モノのサービス」やウーバーなどの「移動手段」、そしてエアビーアンドビーの「場所・空間」の認知度は高いようです。
ただ「スキル」や「リソース」については提供する側も、それを体験した側も少数で、これから徐々に広まっていくように感じます。
あとがき
「シェアリングエコノミーサービス」は、ペットシッターから家事・育児代行、DIYの代行、技術の提供やちょっと何かを手伝うためサービス、更にはお金の貸し借りまで幅広くあります。
実際30代から40代は子育てや介護に奔走する世代であることから、今度認知度が増えれば需要がさらに伸びそうです。