みなさんは「PTA活動」 について、どのような意識を持っているのでしょうか。
PTAは保護者と教職員はもちろんのこと、町内会や地域全体で協力して子どもの成長を支えることを目的とした社会教育団体です。
PTA活動の具体例として、登下校時に子どもたちを見守り、運動会や学芸会など、学校行事の運営サポート、地域の防犯活動、広報などをおこないます。
タダでさえ家事や仕事で時間が足りないくらいなのに、無償でPTA活動を引き受けるのは時間的に厳しい。
また、小さな子どもを抱えている家庭や介護の手が必要な家族がいる場合には、PTA役員を引き受けることで、忙しい時間に更に拍車がかかり時間の工面に悩んでしまうこともあります。
人によって考え方や感じ方は違って当然。
積極的にPTA活動を実施する保護者もいれば、PTAは出来るだけ遠慮したいと感じている保護者もいます。
PTAは強制的に入るものではなく、あくまでも任意に入会するものだということが周知されてきた現在、PTAに入らないと言う選択をする保護者も徐々に増えているようです。
PTAの非効率な点
・PTA一般会員への連絡・通達(情報共有)
・会議やPTA活動の日程調整
・PTA役員・委員どうしのコミュニケーション
・次期PTAへの引き継ぎ業務
最近のオンラインミーティング活用はとても効率的。
従来の学校でのオフライン開催は参加できないと罪悪感を感じてしまうという声も。
もしPTAが無くなったら
実際PTAが廃止され、児童生徒への目配りや防犯パトロールがなくなると、なにがしかの犯罪が発生する可能性は上がるかもしれません。
教員の住居や労働時間の関係もあり、公立学校の教員だけで児童生徒の安全を守るには限界があります。
PTAを外部に委託する
近畿日本ツーリストなど各社で「PTA業務アウトソーシングサービス」が始まっています。
PTA専用のサイト作成とか、運動会など学校行事の企画、プロデュース、人材派遣、さらに広報誌のデザインや印刷など、多岐にわたる「PTA業務」を代行するというもの。
そもそも旅行代理店は修学旅行や部活動の遠征など、昔から学校と深く関わってきました。
これからはグループ会社のリソースを生かし、旅行業以外のサービスも提供するようになっていくみたいですね。
課題
外部委託を嫌がる閉鎖的な学校もある。
一番の課題は子どもたちの個人情報の扱いをどうするか。
印刷会社に委託する場合でも、適切な選定と監督が必要になります。
PTAを気持ちのよい組織・活動にしていくためには、法律に則り、きちんとした説明、利用目的の明示、事前の同意や厳格な情報管理対策を施すことが大切です。
あとがき
一事が万事で、わが子のためとはいえ、面倒なことが多いPTAはできる事なら遠慮したいというのが本音。
進んでやりたいと言う保護者はごく一部。
外部に委託するにはPTA革命とその学校の柔軟性が求められます。
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