今日ご紹介する本は、真保裕一さんの「誘惑の果実」です。
タイトル :誘惑の果実
著者 :真保裕一
出版社 : 集英社
出版日 :2002年11月
単行本価格 :2,052円
ジャンル :ミステリー
真保裕一(しんぽ ゆういち)
1961年5月24日東京生まれ。
千葉県立国府台高校卒。アニメ制作会社にてディレクターを務め、1991年『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。
1996年『 ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、1997年『奪取』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞をW受賞。
ウィキペディア: 真保裕一
内容紹介
病院長の孫娘が誘拐された。
“身代金”は入院患者の命だ!標的は病院に身を隠していた被告人。
挑戦か陰謀か。
悪魔のゲームの幕開けか。
そして、もう一つの誘拐が。
逆転に次ぐ逆転!衝撃と興奮の傑作巨編。
この本は誘拐長編小説です。
題材はよくあるものですが、そのストーリーはちょっと変わっています。
犯人は意外にもすぐわかってしまいます。
2つの誘拐事件が同時に起きるという設定になっていて、ひとつめの誘拐では誘拐された娘の家族に対して、経営する病院で患者を殺せと指示される。
別の誘拐ではある会社の株券を買えと指示される。
ここまで読んでも、どういう結末になるのか分からない展開に謎が多い。
ミステリー性はもちろんですが、”誘拐の果実”は何なのかを見事に表現した作品。
また、同時に誘拐をめぐる家族ドラマとして読むこともできます。
あとがき
本作品は2002年の文春ベスト10で2位を獲得した、高い評価の作品です。
あまりミステリーは読まない方なので、読むのに時間がかかってしまいましたが、話題の一冊なのでぜひ手に取って読んでみてください。