マレーシアのペナン島は、アジアを代表するビーチリゾートとして有名ですが、島の中心都市ジョージタウンはかつてイギリスの植民地だった歴史があります。
大英帝国の栄華と繁栄を忍ばせるコロニアル調の建物に、マレー、中国、インド式の建物が混在し、そのエキゾチックな街並みは、ユネスコの世界遺産に認定されています。
ジョージタウンの世界遺産地区は、いまや「アート」の街。
リトアニア人アーティスト、アーネスト・ザハレヴィック氏
が手掛けた、ペナンの日常を描いたアートが街に9か所描かれています。
また、ペナンの今昔のエピソードをコミカルに描いたアイアンアートが52か所が街に点在しています。
これに刺激を受けたアーティスト達が街のあちこちにアートを施していて、ジョージタウン内を歩けばいたるところにウォールアートが目に入ってきます。
なかには普通の落書きもありますが。
スーパーマーケット「GAMA」に近くで壁に絵を描いている人をキャッチ。
これはノルディン通りにあったアニメーションのような絵。
壁画の他に金属のワイヤーを使って昔のペナンの様子をマンガのように描いた「アイアンアート」。
ワイヤーアートは現代風でコミカルに表現されています。
ペナン島の今昔のエピソードをコミカルに描いたもので、壁の色ともマッチしています。
トライショーを表した「Cannon Hole」と言う作品。
アイアンアートにはひとつひとつタイトルと説明が付いています。
カラフルなグラフティ調の作品はLebuh Melayu通りの辺りにありました。
セサミストリートのキャラクター”ビックバード”にも出会えます。
落書きもなんだかコミカルです。
木の根っこと一体化したインドのサドゥー。
映画「アバター」の主人公も柱に描かれていたり。
これはリトアニア人アーティスト、アーネスト・ザハレヴィック氏が描いた代表作「椅子の上の子供」。
この町のアートは実物の乗り物や小物を絵と一体化させた、小技がきいた作品が多いです。
「自転車に乗る子供」ザハレビック氏が、2012年に描いた初期の作品。
(知らない中国人のおばさんも一緒に。)
アルメニア通りにはアート作品が多く描かれていて、観光客がみんなカメラ片手に絵を探しながら歩いています。
もちろんパンフレットには載っていないものもたくさんあります。
ペナン通りにある「レッドガーデン」の駐車場にも大きなトライショーのおじさんが描かれています。
最後に
ストリートアートなのでたまたま車が停まっていたり、夜だとライティングの関係でうまく写真が撮れなかったりもすることも度々。
残念ながら風化が進み消えてしまっているものもありますが、若いアーティストが新たに描いたものなど、ペナンならではの生活感あふれるアートを楽しみながら散策してほしいです。