「The Soap Dispensary」(ザ・ソープ・ディスペンサリー)その名の通り、日用品の詰め替えてくれる専門店が、昨年カナダ・バンクーバーにオープンしました。
自宅にあるカラ容器を持参すれば、石けんや洗剤などの日用消耗品を安く詰めてくれる、エコロジーに取り組んだお店です。
容器自体は何度も使いまわしができるため、自宅の容器ゴミを減らすことができ、家計にも助かると評判のようです。
詰め替えサービスが一般家庭に浸透すれば、廃棄物の削減と回収率の向上に好影響を与えることが予想されます。
アメリカ合衆国環境保護庁のデーター(EPA)
■2013年米国で廃棄されたプラスチック量
約3100万トン
■リサイクルされたプラスチック量
8%
The Soap Dispensary/ザ・ソープ・デスペンサリー
住所:3623 Main St, Vancouver, BC V5V 3N6 カナダ
TEL:+1 604-568-3141
欧米ではワインやビールの詰め替えサービスも増えつつあります。
専用ボトル入りの商品を最初に購入すると、2回目以降は2~3割安い値段で専用ボトルに“詰め替え”てもらえるというもの。
なかには、自分で詰め替えるための「セルフ詰め替え機」が置かれているスーパーもあるそう。
ヨーロッパではワインの消費量が多いため殻の瓶の回収ボックスも街に設置してあります。
また「ペットボトル入りのワイン」も増えており、こうした販売形態が、詰め替えサービスを消費者が受け入れる下地になっています。
しかし、日本ではペットボトルのリサイクルは頻繁に行われているものの、使い回すことは衛生面で問題が生じる為、海外のシステムが浸透していないのが現状です。
最後に
プラスチックを再生すること自体にも莫大なエネルギーがかかり、100%環境に優しいとはいえません。
『ザ・ソープ・ディスペンサリー』は無駄がなく、環境に配慮した試みで、このようなお店が世界中に広がることを願います。