今日ご紹介する本は、是枝裕和さん・佐野晶さんの「そして父になる」です。
この一冊は、よい父親とは何かを考えさせられる作品です。
タイトル :そして父になる
著者 :是枝裕和、佐野晶
出版社 :宝島社
出版日 :2013年9月5日
価格 :710円
ジャンル :文庫
是枝裕和(これえだ ひろかず)
1962年6月6日生まれ。
日本の映画監督、テレビドキュメンタリー演出家。
佐野晶(さの まさや)
著書「海よりもまだ深く(2016年)」「小説彼女が死んじゃった(2000年)」など。
(ウィキペディアより)
あらすじ
学歴、仕事、家庭。
すべてを手に入れ、自分は人生の勝ち組だと信じて疑わない良多。
ある日、病院からの連絡で、6年間育てた息子は病院で取り違えられた他人の子供だったことが判明する。
血か、共に過ごした時間か。
2つの家族に突きつけられる究極の選択。
そして、妻との出会い、両親との確執、上司の嘘、かつての恋、子供との時間。
何故何事にもプライド高く、普通より上を目指し続けていたのかを知ることにより、良多に人間の強さと弱さを見ることとなる。
愛情とお金、インテリな生活と素朴な生活。
一番大事なものは自分にとって何なのか、考えさせられる一冊です。
映画では、是枝裕和・監督、主演の福山雅治が初の父親役を演じた。
第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された。
そして現在、もっとも勢いのある尾野真千子、真木よう子という豪華俳優陣の競演とともに話題を呼んでいます。
映画の余白を埋めていく、文字で紡がれる家族それぞれの物語。
最後に
子をもつ親なら、今の自分と置き換えて考えて、深く考えさせられる一冊です。
終盤は涙無しにはいられません。
もし、これがリアルな話なら、どちらの両親を選ぶかは子供が決めるべきではないかと感じました。
大人の都合で振り回されて、両方の子供がとても可哀想にみえました。
筆者も1歳の娘がいるため、親の気持ち、そしてこの気持ちになって自分の育て方は間違えっていないか、改めて見つめ直すきっかけになりました。
そして読み終わったあとは、自分の子供がとても愛おしく感じました。