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世界中で農薬散布を禁止し、ミツバチの減少を食い止める動きが!実は人間の脳にも悪影響が?!

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世界で農薬禁止、ミツバチを守る、人間にも害
2013年12月、欧州連合(EU)で3種類のネオニコチノイド系農薬(クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサム)の使用が一時禁止になりました。
その背景には、世界中で問題となっている「ミツバチが大量にいなくなる」という現象にあります。
ミツバチが大量に消えた国
フランス・ベルギー・イタリア・ドイツ・スイス・スペイン・ギリシャ・オランダ・スロベニア・イギリス・アメリカ・カナダ・ブラジル・ウルグアイ・オーストラリア・インド・中国・台湾・日本
2007年までで、北半球の4分の1のミツバチが消えてしまったとの報告もあります。
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ミツバチがいなくなれば、食物の受粉を人工的に行わなくてはなりません。
ミツバチがいなくなることでの経済的損失は2650億ユーロ(約32兆円)と言われるぐらいです。

さらに、欧州食品安全機関(EFSA)は、ネオニコチノイド系農薬(アセタミプリド、イミダクロプリド)の2種類について「低濃度でも人間の脳や神経の発達に悪影響を及ぼす恐れがある」との見解を発表しました。

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そうネオニコチノイドの由来は、タバコの有害成分ニコチンに似ているから。
また、最近では、ネオニコチノイドの他に同様の浸透性作用のある殺虫剤として使用されている「フィプロニル」のミツハチや赤とんぼ、その他昆虫などへの影響も指摘されています。これも神経毒性があり、ミツバチ大量死の原因として注目されています。
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フィプロニルは農薬とは?
・ペットのノミ駆除(フロントライン)
・アリ駆除
・ゴキブリ駆除(バルサン)など
・その他殺虫剤など
ミツバチだけではなく、人間の脳にも悪影響を及ぼす可能性が指摘されているネオニコチノイド系農薬は、世界中で規制強化が進んでいます。
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アメリカのオレゴン州では、2013年に暫定的な規制措置が始まり、ワシントン州シアトル市議会では2014年9月、ネオニコ系農薬の使用と購入を禁止する決議が全会一致で可決。
韓国の農村振興庁は前述のネオニコチノイド系農薬3種について、「EUの評価が完了するまで国内の新規および変更登録を制限する」と発表。
中国でもネオニコチノイドと性質が似ている浸透性農薬、フィプロニルの使用を規制し、アジア諸国でも規制が進んでいます。
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こうしたなかで、逆行に進む日本の行動は謎です。
ネオニコチノイド系農薬クロチアニジンの食品への残留基準が大幅にゆるめられようとしています。
日本のクロチアニジンの残留基準値をEU基準値と比較
・キュウリ 100倍
・茶葉 71倍
・トマト 60倍
世界中でミツバチへの悪影響だけでなく、人への影響についても報告されている中、日本は拙速に残留基準緩和を進めているのか、とても不思議でしょうがないです。
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最後に

ミツバチ激減は世界中で大きな問題になっています。
これは今始まったばかりのことではなく、数年前から海外ではミツバチを守る動きがあるのに、日本ではあまり知られていないのがとても残念です。
私たちにできることは、有機農業で生産された食物を買うことと、むやみに殺虫剤を使わないことがあります。

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