今日ご紹介する本は黒柳徹子さんの「小さいときから考えてきたこと 」です。
いつも元気な黒柳徹子さん。戦後の苦労と今もなお 「ユニセフ親善大使」として活躍している徹子さんのエッセイです。
タイトル:小さいときから考えてきたこと
著者:黒柳徹子
出版社:新潮社
出版日:2001年11月20日
購入価格:562円
ジャンル: エッセイ
黒柳徹子(くろやなぎ てつこ)
1933年8月9日生まれ。
日本の女優、タレント、声優、司会者、エッセイスト、ユニセフ親善大使、平和運動家。
愛称は「トットちゃん」「チャック」。
所属事務所は吉田名保美事務所。
日本のテレビ放送開始以来長年に亘り第一線で活躍している、テレビ放送史を代表する芸能人の1人。
黒柳徹子さんの代表作
■窓ぎわのトットちゃん
■トットちゃんとトットちゃんたち
■トットの欠落帖
■小さいころに置いてきたもの
■トットひとり
■タマネギのひみつ
あらすじ
ペットでロボット犬のグレーちゃんとテレビ出演。
沢村貞子や渥美清等かけがえのない人々との出会い。
そしてユニセフの親善大使としてコソボやアフガニスタンの子供たちに出会ったときのこと。
どんな時も「ほんとうの幸せ」を考えてきた徹子さんの言葉が心にあたたかく響くエッセイです。
初めて読んだ「窓ぎわのトットちゃん」も徹子さんの記憶の細やかさが伺えます。
先生に言われた言葉や、幼少期の友達とのやりとり、縁日の賑わい、町の様子、家族の会話などが、まるで昨日のことのように鮮明に生き生きと綴られます。
また、アフリカのリベリアという国に徹子さんが訪問した時の話で、チャイルドソルジャーと会話がとても衝撃的でした。
10歳から13歳まで少年兵だった男の子は
「初めて銃を持ったとき、嬉しかった。人が死んで血が流れるところを見てやった!と思った」と答えたのです。
しかし、この子が凶暴なのではなく大人にあおられたり、お金が貰えると甘い罠にかけられて兵隊になった子ばかりなので子供に罪はありません。
これが悲しい現状なのだと思い知らされました。
最後に
休日はオペラ・展覧会・演奏会・バレエを観に行ったり、表参道などを散策するといった好奇心の塊のような人で、興味の幅がとても広いことに驚かされます。
また、徹子さんはユニセフ親善大使としての活動し、テレビで度々拝見しても戦時中の苦労話しや、今もなお苦しんでいる貧困国の情勢を私たちに伝えようとしています。
徹子さんはこの本を通して、子どもには自分なりの感受性とか判断力があって物事を考えていると様々なエピソードを交えて繰り返し訴えています。