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慈愛あふれる絆の物語「こころのつづき」森浩美

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慈愛、絆、物語、こころのつづき、森浩美
今日ご紹介する本は、森浩美さんの「こころのつづき」です。
タイトル :こころのつづき
著者 :森浩美
出版社 : 角川文庫
出版日 :2013年1月25日
Kindle価格 :500円
ジャンル :文庫、文学

森浩美(もり ひろみ)

日本の作詞家、小説家。男性。
作家・脚本家としても盛んに活動している。
高校2年生の時にワシントンからのホームステイを受け入れ、その後自らもロサンゼルスに一年留学している。
SMAPのデビュー曲「Can't Stop!! - LOVING-」などのジャニーズの作詞を数々担当しています。
作詞業の他、ミュージカル脚本の執筆や広告代理店の新人研修の講師など幅広く務めている。
ウィキペディア: 森浩美

内容紹介

慈愛、絆、物語、こころのつづき、森浩美
シングルマザーに育てられた奈々は、結婚を翌年に控えた12月、実の父親が軽井沢で働いていると聞き、ひとり訪ねていく。
毎日を懸命に生きながら少しずつ歩みを進める人たち。
愛犬を亡くし哀しみに暮れる男。
いじめに立ち向かう少年。
姉御肌の妻と、頼りない旦那。

大切な人との絆を丁寧に描いた、心にじんわりとしみる8つの家族の物語。

毎日を懸命に生きている人たちの日常を丁寧にすくい取っていて、最後は毎回ほっとした気持ちになります。
森浩美さんの本はどれも安定的で、どの短編も抜かりないところが好きです。
そしてサラリーマンから主婦、独身の女性の気持ちまで繊細に表現しているところがすごいと思います。
中でも心に残ったのは、最終章の「お日さまに休息を」
義母の介護を献身的に続ける主婦が主人公なんですが、かなり本心を突いていて上手だなと感じました。
また4章の「小さな傷」はごく普通の娘と母親の会話がリアルで面白かったです。
読んだ後私もいつも頑張っている母に親孝行しようと思いました。

あとがき

最近、この手のヒューマン系ストーリーにはまっている筆者。
読みやすいというのもありますが、自分にも子どもができてさまざまな人との関わり合いがあって、どのストーリーにも当てはめられるような気がするのです。
それはまるで共感されているような、励まされているような感覚で読み終えた後にこころがじんわり温かくなるのです。

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