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苛めは時代に関係なく深刻な問題「天国までの49日間」櫻井千姫

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苛め、深刻な問題、天国までの49日間、櫻井千姫

今日ご紹介する本は、櫻井千姫さんの「天国までの49日間」です。

タイトル :天国までの49日間
著者 :櫻井千姫
出版社 : スターツ出版
出版日 :2016年11月28日
文庫価格 :715円
ジャンル :文庫

櫻井千姫(さくらい ちひめ)

1985年生まれ。

『天国までの49日間』は2008年に書き上げられ、第5回日本ケータイ小説大賞にて応募総数9,116作の中から大賞を受賞し、作家デビュー。

著書に、『70年分の夏を君に捧ぐ』『100回目の空の下、君とあの海で』『八番目の花が咲くときに』(すべてスターツ出版)などがあります。

現在、フリーライターに転身しwebを中心に小説やコラムを執筆しています。

内容紹介

苛め、深刻な問題、天国までの49日間、櫻井千姫
14歳の折原安音は、クラスメイトからのいじめを苦に飛び降り自殺を図る。

死んだ直後に目覚めると、そこには天使が現れ、天国に行くか地獄に行くか、49日の間に自分で決めるように言い渡される。

幽霊となった安音は、霊感の強い同級生・榊洋人の家に転がり込み、共に過ごすうちに、死んで初めて、自分の本当の想いに気づく。

一方で、安音をいじめていたメンバーも次々謎の事故に巻き込まれ。

これはひとりの少女の死から始まる、心震える命の物語。

死んで初めて辿り着いた真実とは。

いじめ・自殺と重い内容なのかと思いきや、聞こえが悪いかもしれませんが、非常に読みやすくファンタジックに描かれています。

しかし、イジメについては軽視出来ない部分もあり、女性の卑劣な態度に嫌気を感じました。

自殺の先に希望なんてない。

何より残されたご遺族の気持ちが切に伝わってきて、ひとりの大人として自分には何ができるだろうかと考えさせられました。

あとがき

死者と現実に生きている親族や仲間にとって、49日間がどういう意味を持っているのか考えさせられました。
あなたがいなくなったら、どれだけ多くの人が悲しむのか。
そうなる前に、誰かに助けを求めることが大切。そこは、強く伝わるように思います。
この本は心が痛み、キュンとする場面もあり、ホラーあり、一冊で全て味わえるそんな本です。

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