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JHPカンボジアで慈善活動をする、小山内氏が書いた本『赤いブランコ』

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最近は、先進国からの寄付や援助によってインフラ整備され、貧しい東南アジアの国々も大きく変わりつつあります。

小山内美江子さんがまとめた『赤いブランコ』という本は、1979年のカンボジア戦争の内容があまりに酷かったことを改めて実感させられます。

『赤いブランコ』
脚本:小山内美江子
JHP(Japan Team of Young Human Power)の活動の中で、カンボジアを中心とした、戦争や自然災害で教育が受けれない国に自ら足を運び、必要に応じた様々な活動をしています。

小山内美江子さんの有名な作品の中に、三年B組金八先生があります。
あのドラマの中で、金八先生は桜中学の生徒を近くを流れる荒川の土手に連れて行き語りかけます。
“みんなは受験戦争と言うがどこから弾が飛んでくる?
本物の戦争ではないだろう?
けれども荒川の土手の水は東京湾に流れ、太平洋に出て、同じアジアのカンボジアの海にもつながっている。
その国では本当に戦争が起きていて、君たちと同じ年代の子どもたちが食料もなく、けがをして傷ついて、弱った母親をおぶって逃げているんだ。
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実際の死者は約200万人。
そのうち15歳未満の子供が43%を占めます。
この頃カンボジアは鎖国政策をとっていたため、世界がこうした数字を知るのはずっと後になってからでした。
金八先生の語りは、今の自分にも当てはまることで、改めて自分の置かれてる環境が恵まれているということを実感しました。
昔に比べれば、貧しい国にも多少物資や支援活動が行き届くようになりましたが、世界にはまだまだ人の手を必要としている国があります。
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国家予算に占める教育の割合
防衛関係     22.9%
一般公共サービス 18.1%
教育       17.8%
社会保障、保健衛生16.3%
産業、経済    9.1%
その他      15.8%
カンボジア内戦後、権力を握ったポルポト政権は原始共産党を実施し、学校や病院を不必要とし、教師を含む知識人を迫害した。
ポルポト政権が倒れた今でも、教師、学校、教育予算全てが不足しており、30年が経った今でも市民生活は麻痺している。
カンボジアの教育事情
1学校で抱える生徒数
453人
教師一人当たりの児童数
53人
識字率
男  84.7%
女  61.4%
平均 73.6%
2007年3月までの統計で、JHP(Japan Team of Young Human Power)の活動によってカンボジア内だけで、172棟の校舎が建てられています。

最後に

最近は戦争の話しをする人や、その時の状況を物語る遺物がこの世からなくなり、過去として忘れ去られつつあります。
しかし実際はとても残虐な殺戮があり、カンボジアの田舎の方では現在もその時の影響で貧しい生活を送っている人々がいます。
小山内美江子さんの『赤いブランコ』は、それを静かに物語、日本の人にも知ってもらいたいという願いがこもっています。

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