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5人の凄腕作家が書く心温まるラブストーリー「恋愛仮免中」

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5人、凄腕作家、心温まる、ラブストーリー、恋愛仮免中
今日ご紹介する本は、今注目の5人の作家さん書いた「恋愛仮免中」です。
タイトル :恋愛仮免中
著者 :奥田英朗、荻原浩、窪美澄、原田マハ、中江有里
出版社 : 文春文庫
出版日 :2017年5月10日
Kindle価格 :570円
ジャンル :恋愛

内容紹介

5人、凄腕作家、心温まる、ラブストーリー、恋愛仮免中
奥田英朗、荻原浩、原田マハ、窪美澄という実力派の直木賞・山本賞作家に、新鋭の中江有里を加えた5名が1作ずつ短編を書き上げたオムニバスの小説集です。
共通するテーマは「恋愛」。
3年越しの恋人が無断で会社を辞めてショックを受け、結婚を焦るOL。
夏の日、大人の異性との出逢いに心を震わせる少年と少女。
長年連れ添った夫婦の来し方、そして行く末。
人の数だけ恋の形はある。

人の心が織りなす、甘くせつない物語の逸品です。

奥田英朗「あなたが大好き」
28歳の彩子は、付き合って3年の恋人が相談もなく会社を辞めたことにショックを受ける。
女友達は条件のいい男を紹介してくれ、彩子は恋人との別れを考え始める。
恋人に振り回されるアラサー独身女性の揺れる気持ちをユーモラスに描いていてさすがです。
窪美澄「銀紙色のアンタレス」
16歳の僕は、夏を海で過ごすためにばあちゃんの家に来た。
夕暮れの砂浜で、その人は子守歌をとても悲しそうな声で歌っていた。
青春の甘酸っぱい感情が溢れています。
荻原浩「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」
1969年、中学生だった僕と彼女は50年後に一緒に宇宙に行く約束をした。
その年まであと4年のいま、彼女は病院のベッドの上にいる。
余命幾何もない妻との日々を過ごす男の心情を、絶妙な哀感で描いた逸品。
原田マハ「ドライビング・ミス・アンジー」
生まれも育ちも京都の善田は、半年前に妻を亡くし、会社を追われ、タクシー運転手となった。
ある日、ボストンから来た老婦人をタクシーに乗せ京都を案内することに。
大人の一味変わった恋愛。
中江有里「シャンプー」
両親が離婚したミサトは、クラブを経営する母親行きつけの美容院のシャンプーボーイと、偶然海の家で会う。
少女から大人へと変わりゆく中二女子の恋を描いていて、艶かしさを醸したのには唸らされた。

最後に

豪華執筆陣による恋愛小説アンソロジー。
どの作家さんも人気、実力とも当代随一で、それが一冊にまとまっているのでお得な感じがします。
なかでも荻原浩さんの「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」はジーンとくる内容です。
久々にこんな温かくて現実味があるラブストーリーを読んだ気がしました。

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