コラム

銀行という組織の中の苦悩「シャイロックの子供たち」池井戸潤

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銀行、組織、苦悩、シャイロックの子供たち、池井戸潤

今日ご紹介する本は、池井戸潤さんの「シャイロックの子供たち」です。

タイトル :シャイロックの子供たち
著者 :池井戸潤
出版社 :文藝春秋
出版日 :2008年11月10月
価格 :680円
ジャンル :文庫

池井戸潤(いけいど じゅん)

1963年、岐阜県生まれ。

慶応義塾大学文学部および法学部卒業。

1998年「果つる底なき」(講談社)で江戸川乱歩賞。

2010年「鉄の骨」(講談社)で吉川英治文学新人賞。

2011年「下町ロケット」(小学館)で直木賞を受賞しています。
(ウィキペディアより)

あらすじ

銀行、組織、苦悩、シャイロックの子供たち、池井戸潤
(イメージ)
大銀行である東京第一銀行における、小さな長原支店の中で繰り広げられるハード極まる人間模様。

登場人物みんながいろんな人生と思いを抱えている。

ある町の銀行の支店で起こった、現金紛失事件。

女子行員に疑いがかかるが、別の男が失踪。

たたき上げ”の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上らない成績。

大銀行の支店で組織と個人のありように悩むそれぞれの人間が描かれていて、その個々人が抱えるそれぞれの問題が、やがて、大きな犯罪の動機に集約されていきます。

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大銀行は出世競争と脱落の毎日で、銀行員ってなんだか大変そう。

この商談を、この1件を逃したら、もし断られたら俺はもう生きてはいけない、そんなギリギリの世界を見せられる。

信用金庫みたいな組織なら別なんだろうけれど、読んでいてこちらが重圧に押しつぶされそうになります。

銀行、組織、苦悩、シャイロックの子供たち、池井戸潤
(イメージ)
銀行員でなくても会社勤めをしたことのある人は、一歩間違えば奈落の底に落ちるような怖さをこの小説から感じると思います。

銀行という閉じられた世界のなかの出世競争で堕ちていくものたち、読み終わったあとに残るやるせなさ、寂寥感。

最後に

銀行マンとはこんなに大変な人生なのかと、正直鬱々となってしまいました。
事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤。
素人でも理解しやすく書かれていますが、次々と起こる事件や問題にこちらも頭がいたくなりそうなリアルなストーリーです。

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