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実際に病院で起きてる内容をまとめた一冊「精神科ER 緊急救命室」備瀬哲弘

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実際に病院で起きてること、精神科ER、緊急救命室、備瀬哲弘
今日ご紹介する本は備瀬哲弘さんの「精神科ER 緊急救命室」です。

この本にでてくる内容は全て実際に起こった病院での出来事で、緊迫感がひしひしと伝わってくる内容になっています。

タイトル:精神科ER 緊急救命室
著者:備瀬哲弘
出版社:集英社文庫
出版日:2008年11月
ジャンル:ノンフィクション
価格:647円

備瀬哲弘(びせ てつひろ)

1972年、沖縄県那覇市生まれ。
1996年琉球大学医学科卒業後、同付属病院研修医。
2002年都立府中病院精神神経科医員。
日本の精神科医。
精神保健指定医。
2005年より聖路加国際病院麻酔科非常勤医、JR東京総合病院メンタルヘルス精神科非常勤医などを経て2007年8月より、吉祥寺クローバークリニックを開設し現役で活躍しています。
実際に病院で起きてること、精神科ER、緊急救命室、備瀬哲弘

あらすじ

東京都知事の発案で、より早く急患に対応すべく急遽開設された「東京ER」という特殊な救護所。
その精神科は、日々、緊迫した空気に包まれています。
パトカーや救急車で夜間問わずひっきりなしに運ばれてくる患者さんたち。
毎回極度の緊張の中、厳しい現実と格闘した現役精神科医・備瀬哲弘医師が語る壮絶人間ドキュメントをまとめたものです。
実際に病院で起きてること、精神科ER、緊急救命室、備瀬哲弘
父親から捨てられ自殺を図った兄妹。
心のバランスを崩し、深夜の霊園で叫ぶサラリーマン。
「愛が欲しい」と恋人の前で包丁を取り出す女性など人それぞれ深い悩みを抱えてここにやってきます。
普段の生活の中では、精神科という場所は縁がないような気もしますが、ある日突然身内、もしくは自分自身が精神科のお世話になる可能性は十分にあります。
心の病を患ってここを訪れる患者さんも気の毒に思うのですが、今後も一緒に付き合っていかなくてはならない家族の方の苦労がひしひしと伝わってきます。

一つの一つのストーリーの終わりが不完全で、その後どの患者さんがどうなったのかが書かれていないのが気になります。
また毎回でてくるコラムのページの内容が分かりづらい気がします。
しかしこの備瀬哲弘医師は、どんな患者さんでも家族のように親身になって受け入れ、その丁寧な対応は、人として素晴らしいと感じました。
もし自分が同じような医者でもあそこまで親身になって受け入れることが出来るだろうかと考えてしまいました。
実際に病院で起きてること、精神科ER、緊急救命室、備瀬哲弘

最後に

医療現場でも細かく分けると、様々な業種がありますが、そのなかでも精神科の救急救命士は毎回判断に緊急を要し、臨機応変に対応しなければなりません。
育った環境や、人間関係によって様々な心の病にかかってしまう場合があり、読んでいて他人事ではなくリアルに事柄が伝わってくる一冊です。

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