今日ご紹介する本は、梨木香歩さんの「雪と珊瑚と」です。
タイトル :雪と珊瑚と
著者 :梨木香歩
出版社 : 角川書店
出版日 :2012年4月28日
文庫価格 :648円
ジャンル :文庫
梨木香歩(なしき かほ)
1959年鹿児島県生まれ。
日本の児童文学作家、絵本作家、 小説家。
イギリスに留学し、児童文学者のベティ・モーガン・ボーエンに師事する。
『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞。
『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞を受賞。
『家守綺譚』で本屋大賞3位入賞。
『沼地のある森を抜けて』で第5回センス・オブ・ジェンダー賞大賞を受賞。
同作品で第16回紫式部文学賞を受賞。
小説に『丹生都比売(におつひめ)』『エンジェル エンジェル エンジェル』『からくりからくさ』『りかさん』『村田エフェンディ滞土録』『ピスタチオ』『僕は、そして僕たちはどう生きるか』『雪と珊瑚と』『冬虫夏草』『海うそ』『岸辺のヤービ』などがある。
ウィキペディアより: 梨木香歩
内容紹介
生まれたばかりの赤ちゃん雪を抱え、途方に暮れていたところ、様々な人との出逢いや助けに支えられ、心にも体にもやさしい、惣菜カフェをオープンさせることになる。
追い詰められた状況で、初めて会ったのが修道女であったくららさん。
滋味ある言葉、温かいスープに、生きる力が息を吹きかえしてゆく。
社会から孤立していたシングルマザーが、一つの目標に向かって周りの人々を巻き込みながらカフェオープンまでを奮闘する姿が描かれています。
様々な人とのかかわりや立ち位置、温度差などが面白く考えさせられるところもありました。
同時に「カフェ開業」や「食育」についても学べる本です。
あとがき
梨木さんのお話は読み終わった後、心がじんわりあたたかくなる物語ばかりです。
良いことばかりではなく、苦難に立ち向かいそこで出会う人々の温かさは、こちらまでも前向きな気持ちにさせてくれます。
この本はこれからを担う学生さんたちに、是非読んでもらいたいです。