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”ピカソに鉄彫刻を教えた男”と言われ、繊細でユーモアな作品を生み出した「スペインの彫刻家フリオ・ゴンサレス」

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ピカソに鉄彫刻を教えた男、繊細でユーモア、スペインの彫刻家フリオ・ゴンサレス

鉄彫刻のパイオニアとして現在も大きな尊敬を集めているスペイン、バルセロナ出身の彫刻家フリオ・ゴンサレスの展示会が、今世田谷で開催中です。

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1900年からパリでピカソらと絵画や工芸を探究したのち、50歳を迎える1920年代後半から、溶接による鉄彫刻を独自に開拓した人物です。

今回の回顧展では、1910年代の最初期の作例や1930年代の石の直彫り作品を含む彫刻55点のほか、金工細工、ドローイングなど総数約100点の作品により、20世紀の彫刻の歴史にゴンサレスが残した数々な作品を観ることができる貴重な展示会です。

Julio González(フリオ・ゴンサレス)

1876スペインのバルセロナに生まれ。

10代から父親の工房で金工職人としての修行を積み、そこで金属加工の高度な技術を身に付け生涯それを収入の糧とします。

一方で、若き日のピカソも通ったカフェ「クアトラ・ガッツ」に出入りし当時の最先端の芸術の空気を吸ったゴンサレスは、やがて画家となることを志し、父親の死後、1900年に一家とともにパリに移住します。

ピカソに鉄彫刻を教えた男、繊細でユーモア、スペインの彫刻家フリオ・ゴンサレス

サロン・デザンデパンダンやサロン・ドトンヌ等の展覧会へ油彩画の出品を重ねた後、古くからの親しい友人であったピカソとのコラボで自らの進む芸術の道を「彫刻」に定めます。

ゴンサレスが彫刻家としての活動を開始したのは50代も半ばにさしかかった頃。

ピカソに鉄彫刻を教えた男、繊細でユーモア、スペインの彫刻家フリオ・ゴンサレス

その後晩年に至るわずかな余生で、鉄を鍛え、切断し、曲げ、溶接しつつ “物質と空間の不可分な結合により生み出される彫刻” という独自のコンセプトのもとで魅力的な作品の数々を生み出します。

ゴンサレスの作品は抽象的で宿るのびやかさと、繊細な作品の特徴です。

今回の展示会では彫刻、素描、金工作品など約100点を厳選したバレンシア現代美術館(IVAM)の所蔵品を中心に構成された、国内初の本格的な回顧展になります。

スペインの彫刻家フリオ・ゴンサレス―ピカソに鉄彫刻を教えた男
住所:世田谷区砧公園1-2

TEL:03-3416-0607

会期:2015年11月28日~2016年1月31日

主催:世田谷美術館友の会事務局
ホームページ:http://setabi-tomonokai.jp /

ピカソに鉄彫刻を教えた男、繊細でユーモア、スペインの彫刻家フリオ・ゴンサレス

最後に

ゴンサレスは「溶接」という技術を作品制作に取り入れ、ブランクーシやジャコメッティらと並ぶ20世紀の彫刻の展開に決定的な影響を与えた存在であると言われています。
また作品の中にはピカソののような抽象的でダイナミックなものの多く、観るものを魅了してくれます。

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