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どんな子に育つか楽しみ!イタリアの「モンテッソーリ教育」

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今週は世界のさまざまな幼児教育方針についてシリーズでまとめています。
今回はイタリアの「Montessori education(モンテッソーリ教育)」についてご紹介したいと思います。

モンテッソーリ教育

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(イメージ)
20世紀初頭にイタリアの医学博士、マリア・モンテッソーリ氏(Maria Montessori)が考案した教育法のこと。
マリア・モンテッソーリは、ローマ大学卒業後、障害児の治療教育に携わり、実験心理学、教育学にも研究分野を広げました。
その間、フランスの医師セガンの著書に出会い、その理論に従って治療教育を進め、大きな成果をあげました。
「モンテッソーリ教育」は日本でも取り入れている幼稚園が多く、100年以上もの間、世界中で活用されています。
■「モンテッソーリ教育」の基本
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「子どもは、自らを成長・ 発達させる力をもって生まれてくる。
大人(親や教師)は、その要求を汲み取り、自由を保障し、子どもたちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない」
「モンテッソーリ教育」 の目的はそれぞれの発達段階にある子どもを援助し、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学びつづける姿勢を持った人間に育てる」ことです。
その目的を達成するために、彼女は子どもを観察し、そこからえた事実に基づいて教育法を構成し、独特の体系を持つ教具を開発しました。

その教育法の正しさは、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの面からも証明されています。

子どもたちに自発的な活動に取り組む自由を保障し、そのために「整えられた環境」を準備します。
■「 整えられた環境」4つの要素
1、子どもが自分で自由に教具を選べる環境構成。
2、やってみたいなと思わせる、おもしろそうな教具。
3、社会性・協調性を促すための、3歳の幅を持つ異年齢混合クラス編成。
4、子どもそれぞれの発達段階に適した環境を整備し、子どもの自己形成を援助する教師。
大人は子どもに一方的に「教育」を行うのではなく、それぞれの発達段階に適した環境を準備し、子どもたちの自主性を最大限尊重することが重要視されています。

子どもたちを見守り、自由な発想をのばす

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とにかくたくさんの遊具や教具が用意されてたスペース。
しかし先生方が遊び方を教えたり、注意するのではなくそっと見守り、常にプラスに受け止めてくれているということ。
おもちゃや遊具の使い方が間違っていても、それを「新しい発想と」褒めてくれるのです。
今はこれをみんなでやらなければいけないという規律もありません。

子どもの発達特性

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2歳から3、4歳にかけての子どもは、次の3つの発達特性を持っています。
「感覚の敏感期」は感覚刺激に敏感になり、感覚器官を洗練しようとします。
小さな物音に興味を持ったり、 いろいろな物に手当たりしだいに触ったりすることがその現れです。
0〜3歳の子どもは、大人の真似をしながら、無意識的に吸収したものを意識にして整理するようになります。
3歳ごろから、それまで無意識的に吸収してきたものを、意識的に整理しようとします。
例えば、同じイラストに気づいたり、ばらばらになったブロックの対を探したり、大きい順に並べたり、形別に分けたりすることを好んで行います。
これらは「 知性の萌芽」の現れです。
「感覚教育」は、感覚を洗練させ、意識的吸収精神を助長して抽象的概念を獲得させ、ものを考える方法を身につけさせることを目的とします。
それらはモンテッソーリの考案した独特の教具や具体物に触れる活動を通して得ることができます。

最後に

「モンテッソーリ教育」 では子どもに滅多なことでは「ダメ」と言いません。
子どもたちの発想は自由自在で、これが正しいとか間違っているということはないのです。
わざわざ親や先生が「教育」することはないという姿勢に共感し、自分も見習おうと思いました。

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