世界中で愛されている苦味と甘味、それとカカオの香りが魅力のチョコレート。
バレンタインデーはもう目前ですが、特別なハンドメイドチョコレートを作る前に知っておきたいチョコレート菓子の種類と特徴をご紹介します。
チョコレートは、紀元前2000年頃から中央アメリカで初めてカカオ栽培が始まりました。
アメリカの先住民族の間では、嗜好品や薬として珍重され、貨幣として使用していた時代があったんだとか。
■チョコレート菓子の種類
オペラ
表面を彩る金箔がオペラ座に立つアポロン像の黄金の琴に見えることから、この名前がつきました。
アーモンド風味のスポンジ生地とガナッシュやコーヒークリームを何層にも重ねたフランス菓子のこと。
トリュフチョコレート
フランス料理の高級食材トリュフに似せて作ったチョコレートスイーツ。
ココアパウダーを上からまぶして、土から掘り起こしたトリュフに似ていることからこの名前がついたんだとか。
ガトーショコラ
フランス語で焼いたチョコレート菓子の意味。
フランスではチョコレートケーキ全てを指します。
フォンダン・オ・ショコラ
フォンダンとはフランス語で溶けるという意味。
生地の中心まで火を通さずに、中が半生状態のチョコレートケーキ。
ボンボンショコラ
フランス語ではボンボン・オ・ショコラ、ドイツやスイスではプラリネと呼ばれています。
トリュフの代表でもある、一口サイズのチョコレート菓子です。
生チョコ
日本で生まれたらガナッシュのチョコレート菓子。
生クリームや、洋酒を練りこんで作ります。
ザッハトルテ
キング・オブ・チョコレートケーキと言ってもいい、オーストリア・ウィーン発祥の伝統菓子ザッハトルテ。
その起源は19世紀初頭、ウィーン会議が開催された頃にさかのぼります。
チョコレートブラウニー
アメリカではおなじみの焼き菓子。
平たく正方形に焼いた濃厚なチョコレートケーキで初心者でも簡単に手作りできます。
■チョコレートの知識
カカオ
中央アメリカのや南アメリカの熱帯地域が原産のカカオは、種子を乾燥・発酵させたものがチョコレートの原料になります。
ポリフェノールやテオブロミンなどの有効成分を含んでいて、16世紀のヨーロッパでは薬として用いられていました。
ショコラ
フランス語でチョコレートの意味。
またチョコレート職人をショコラティエと呼び、チョコレート専門店のことをショコラとリーと言います。
ガナッシュ
トリュフチョコレートの中に入れたり、ケーキに挟んだりして使われるチョコレートのこと。
熱した生クリームと混ぜ合わせて作ります。
ビターチョコレート
カカオマスが40~60%の、乳製品を使わないチョコレート。
乳製品や糖分の比率を抑えた苦味の多いチョコレート。
ミルクチョコレート
乳製品が入ったチョコレート。
クリーム粉乳を使用したものをクリームチョコレートと言います。
セミスイートチョコレート
粉乳が若干量配合されたチョコレート。
ミルクチョコレートほど乳成分を含んでいないものをいいます。
ホワイトチョコ
砂糖、ココアバター、乳固形分で作られる菓子のことを指し、ミルクチョコレートと似た外見を持ちます。
クーベルチュール・チョコレート
ココアパウダーを31%以上含んだ製菓用のチョコレート。
ボンボン・ショコラの上にかけたり、ケーキなどのコーティングや飾りの細工の原料に使われたりする。
ホット・チョコレート
アメリカでは今でもホットチョコレートといえば、ホットココアのことを指します。
日本ではココアの粉末を使用したのをココア、生チョコレートの水分を多くしたものをチョコレートドリンクといいます。
最後に
バレンタインデーに女性から男性にチョコレートを贈るのは日本だけの風習ですが、最近は自分へのご褒美にちょっと特別なチョコレートを購入する人や、友達同士でオシャレなチョコレートを送り合う人も増えているんだとか。
チョコレートの名称などは聞いたことのあっても、意外と知らないこともあったのではないでしょうか。
贈る相手の好みによって食材をアレンジしたり、自分らしく工夫をこらしてオリジナルチョコレートを作ってみるのも楽しいかもしれませんね。