スリランカ最大の見所といえば、やはりユネスコの世界遺産にも登録されている「シーギリヤロック」です。
スリランカの中部州のマータレーにある遺跡で、シーギリヤはシンハ(ライオン)ギリ(岩)を意味します。
こんなジャングルの中に、こんな大な岩の上に宮殿をつくったのか。
そこには狂気と哀しみと怒りに満ちた、ある王様の悲劇のストーリーがあります。
カーシャパ1世は王を殺し、弟を国から追放し、自分と直属の建築家の力を駆使し、 シーギリヤロックの上に宮殿を築き上げました。
しかし弟の捕虜になることを嫌ったカーシャパは自らの喉を掻き切ります。
わずか11年でこの宮殿は滅び、やがて人々から忘れ去られてしまいます。
周囲はジャングルで突如現れる岩山と、1400年もの年月を経て眠りからさめた色鮮やかなシーギリヤレディーのフレスコ画は多くの人々の感動を与えずにはいられません。
行き方はキャンディからバスで約3時間(1日1本)。
もしくは手前のダンブッラを経由してバスかツーリストカーをチャーターする方法があります。
私たちはスリーウィーラー(三輪タクシー)でホテルからピックアップしてもらって、シーギリヤ、ダンブッラ、ホテル、バスターミナルまで送ってもらい、1200ルピーでした。
シーギリヤを観光するにあたって注意する点
1、日中は暑いし階段付近で大混雑するので避けたい
2、季節によっては蜂の襲撃に注意
3、高所恐怖症の人はかなり厳しい
4、滑りやすいので、スニーカーがベスト
5、日本語を話す現地ガイドに注意
6、体力に自信がない人にはお勧めできない
現在はライオンの足しか残っていませんが、以前はライオンの頭部もあり、口の中に入っていくようになっていたのではないかと言われています。
今回訪れたのはレインシーズンで、シーギリヤロックを目指す石段からは滝のように水が流れていて、サンダルは滑りやすくライオンの足をくぐった先は、鉄製の階段が待ち受けています。
また季節によっては人の声に反応して、蜂が襲撃してくるそうなのでご注意を。
レインシーズンは雨にみまわれ雨具が必要になりますが、霧に包まれたシーギリヤロックはとても神秘的で、霧が徐々にきれていく様は何ともいえず感動的です。
まるでジブリ映画の「天空の城ラピュタ」を思いださせます。
見所は200メートルの頂上や、フレスコ画だけではなく各要所にポイントがあります。
昔は500体、今は18体までに減ってしまったシーギリヤレディ
裸体の女性は高貴な人で、服を着ているのが世話役の女性だといわれています。
(現在はフラッシュ撮影も可能になりました。)
ジャングルの中を進む、象の背中の形をした岩
王のみが使ったといわれる浴場
王の椅子
踊り子が踊るステージ
会議所
コブラの石
犬、猿、蛇(昔はワニも池にいたそうです)を見ることができますが、蛇は巻いたり写真を撮るとお金を要求されるのでご注意を。
最後に
シーギリヤロックは上に登るまで過酷ですが、スリランカを訪れるなら必ず見たほうがいいスポットです。
またガイドをつけずに、自身でシーギリヤの歴史を頭にいれて、3時間くらい時間をかけて自分のペースで登ることをお勧めします。