バンコクの「Wat Khaek/ワット・ケーク」は日本人観光客にはあまり知られていない寺院で、古くからこの辺りに異教徒が移り住み、ヒンドゥー寺院、イスラムモスクが集まる異国情緒溢れるエリアです。
タイの信仰宗教の割合
・仏教(上座部仏教) 95%
・イスラム教 3.8%
・キリスト教 0.8%
・ヒンドゥー教 0.1%
行き方はMRTシーロム駅か、BTSサラデーン駅から77番のバス(シーロムコンプレックス前から西方面)または、タクシーで約5分。
BTSチョンノンシー駅からは、3番出口に降りて直進、大きな交差点をサラデーンとは逆側(左)に歩いて約7分くらいです。
シーロム通りに面したヒンドゥー寺院「Sri Maha Mariamman Temple(シリ・マハ・マリアンマン・テンプル)」は通称「Wat Khaek/ワット・ケーク」といわれ親しまれています。
色とりどりの艶やかな「Wat Khaek/ワット・ケーク」は、装飾が細かくインドやスリランカで見るヒンドゥー寺院と全く同じでした。
ご本尊は、病気から人を守る女神マリアンマン(ウマーテウィー)と、有名なガネーシャ、ヴィシュヌ、クリシュナなどの神様も大勢祀られている為、熱烈な信者も多いのだとか。
また毎日行われるプージャー(1日6度の礼拝)や、ヒンドゥー教のお祝い事もここで見る事ができるタイでは貴重な場所です。
中には欧米人や中国人の観光客の姿もありますが、ヒンドゥー教を信仰する国の人や、地元のタイ人が多いです。
参拝方法
1、靴を脱いで中に入ります。
2、入館は無料ですが、その手前でお花やお線香などお供えセット(60バーツ)を買って中に入ります。
3、お線香とロウソクに火をつけ手を合わせてお祈りをします。
4、その後バラモン僧侶にお供え物を渡します。
5、僧侶がお供え物の中から一つ選んだ物をもらう。
これはラッキーアイテムとして、食べ物なら食べ、花なら家に帰って飾ると良いとされています。
6、最後に額に赤いティカ(印)をつけてもらい終了です。
詳細
オープン:月〜木6:00~20:00 金6:00~21:00 土日6:00~20:30
※館内は写真撮影禁止
「Wat Khaek/ワット・ケーク」の周りはお供え物屋台などで賑わっており、道路を渡った所からローカル市場(タラート)がはじまります。
ひと昔前のタイの市場を思い出させる雰囲気で、活気もあります。
簡単な屋根付きの市場になっていて、果物、野菜、肉、魚などが売られています。
市場がある通りとその脇道にはタイ料理の屋台が数件並び、お昼時だったのでどこも混んでいました。
西洋人が数人写真を撮りながら散策していましたが、普段から観光客が多くない場所なので、タイらしさを感じる事ができます。
更に先に進むと左手にイスラムのモスクが現れます。
規模は小さいですが、鉄格子の中にはヒジャブを来たムスリム男性が何人か雑談していました。
この狭いエリアに宗教が入り交じり、共存している姿は日本人の私からすると珍しく、何だか不思議な感じがしました。
最後に
「Wat Khaek/ワット・ケーク」の中に一歩踏み入れれば、そこはインドそのもので、お線香に匂いが漂いそれだけで異国情緒を感じられます。
タイ人はヒンドゥー教と同じく、輪廻転生を信じておりタンブン(善行を積み重ねる行為のこと)をすれば来世では幸せな生まれ変わりができると信じられており、多くのタイ人も参拝に訪れていました。