育児に奮闘している親にとって、子育てを長い目で見つめることができる祖父母の存在は大きいものです。
子どもや孫から必要とされることで、生活の張り合いを保っているシニアもいらっしゃることでしょう。
とはいえ、年齢と体力のキャパを超えたケアを担うことを負担に感じている方も少なくないようです。
また、お嫁さんとの付き合いが面倒だろうし、実の娘の子どもでも毎日はちょっと…という声も。
せっかく子育てが終わったのに、また自分の時間取られて孫の面倒は御免!と思っていう方もいらっしゃるようです。
体力的な問題
・騒々しくて目が離せない
・孫は疲れ知らず、当方は老人なのでとかく疲れる
子育ては体力を要するものです。
1日中面倒を見るのは疲れてしまい、自分も体調を崩してしまうパターンも。
昔、自分が子育てをしていた頃と同じように子どもを追いかけたり、思い切り遊んだりするのはもう出来ないとの声も。
意外と神経を使う
・孫の食事やおやつに気をつかう
・幼い子どもは少しのことでも命に関わるので、精神的にしんどい
自分が主体的に育てた子どもとは異なり、孫は“預かる”という意識が根底にあるようで、強い責任感を感じる方も。
何かあったらと考えると、子育てのとき以上に気を張った状態になってしまうのかもしれません。
孫の躾に戸惑う
・なめられている
・言う事を聞いてくれない時負担に感じる
・叱っていいのか、それともやりたい放題にさせておくのか見極めが難しい
・必要以上におやつを欲しがるときに、厳しく言っていいものか悩む
幼い子どもは、いつも機嫌がよく、言うことを聞いてくれるわけではありません。
ぐずったりわがままを言ったときの接し方に難しさを感じるというシニアの声も多いです。
ぐずって仕方がないから、お菓子をあげたら、その後も味をしめてなめられるパターンも。
どこまで叱っていいのか、どこまで甘やかしていいのか、このさじ加減を見極めながら接するのは、エネルギーを要します。
シニア世代は本当はこう思っている
・孫は可愛いけどお世話まではしたくない
・泣かれるのが面倒
・自分の趣味を楽しみたい
確かにやっと自分の時間ができたと思ったら、孫の世話を押し付けられて、精神的にも肉体的にもしんどいとは思います。
上記の意見は環境や考え方の個人差があり、自分が子育て世代だったころに過干渉で苦しんだ方と、 助けがなく辛かったと思う方ではまた違うと思います。
また、専業主婦でずっと家にいるおばあちゃんと、働いているおばあちゃんでは気持ちの余裕や感じ方も違うかと思います。
あとがき
共働きが増えるいま、孫の面倒をみる“孫育て”をするシニアたちが増えてきています。
これまで多くの祖父母の間では「孫には責任がないから、ただかわいい」と語られてきましたが、その一方で孫の世話を押しつけられ、疲れ切ってしまう「孫疲れ」「孫ブルー」が密かに蔓延しているようです。
親でさえ子どもに一日付き合うのがしんどいのに、シニア世代にはかなり体の負担になっていることがわかります。