今から400年前に、ナポリ近くのアマルフィにある修道院のシスターが、ありあわせの材料をアレンジしてできた焼き菓子が今日ご紹介する「sfogliatella(スフォリアテッラ)」です。
「スフォリアテッラ」とはイタリア語で"ひだを何枚も重ねた"という意味で、細かいパイ生地を重ねたのが特徴のお菓子はアマルフィの人々を魅了しました。
その評判はナポリの街中に広がり、その後レシピは修道院で大切に語り継がれています。
現在は南イタリアを代表する伝統菓子となりました。
スフォリアテッラの特徴
何と言っても極薄の生地が何層にも重なったパリパリ食感と、ラードの香ばしさは他の焼き菓子やパンにはない独特なものです。
バターではなく、ラードを使っている為、フランス式のパイに比べると、脂分が半分以下でヘルシーなスィーツに仕上がっています。
今ではアレンジされたクリームを詰めるレシピもありますが、基本はリコッタクリームを使ったセモリナ・クリームが使用されています。
セモリナ・クリームは中には、セモリナ粉、水、リコッタチーズ、砂糖、卵、レモンやオレンジなどのピールがはいっており、柑橘系のさわやかな香りがアクセントになって、甘いのが苦手な人でも癖がなくさっぱり食べられます。
スフォリアテッラが買えるお店
■フォルツァ ナポリ(東京・池尻大橋)
■ボンドルフィ ボンカフェ(東京・代官山)
■トラットリア カヤバッチョ(東京・日本橋)
最後に
「スフォリアテッラ」は舌触りは滑らかめらかで品があり、朝食やおやつと一緒にカプチーノとよく合います。
フランスのパイとはまた一味違った風味があるので、洋菓子やパンが好きな人は是非試してみてほしい一品です。