普段何気なくスーパーなどで購入している加工食品。
そのほとんどには食品添加物が含まれており、
中には摂りすぎると人体に悪影響を及ぼす「毒物」が多数存在しています。
食品のパッケージに長々と書かれている原材料名表示のなかでも、注意が必要なのが添加物です。
特に日本の食品は添加物まみれだと聞きます。
1、添加物の種類
・化学合成で作られるもの
・天然の材料を加工したもの
・甘味料(食品に甘味を与える)
・着色料(食品を着色し、色調を調節する)
・保存料(カビや細菌などの発育を抑制し、食品の保存性をよくし、食中毒を予防する)
・増粘剤・安定剤・ゲル化剤(食品に滑らかな感じや、粘り気を与え、分離を防止し、安定性を向上させる)
・酸化防止剤(油脂などの酸化を防ぎ保存性をよくする)
・香料(食品に香りをつけ、おいしさを増す)
・発色剤(ハム・ソーセージなどの色調・風味を改善する)
・漂白剤(食品を漂白し、白く、きれいにする)
・防カビ剤(柑橘類等のかびの発生を防止する)
・イーストフード(パンのイーストの発酵をよくする)
・乳化剤(水と油を均一に混ぜ合わせる)
・膨張剤(ケーキなどをふっくらさせ、ソフトにする)
・酸味料(食品に酸味を与える)など
平成27年7月29日の時点で、食品衛生法で「指定添加物」とされている品目が448品目。
日本で長年使用されてきた「既存添加物」が365品目、動植物の成分から得られる「天然香料」が612品目となっています。
食品添加物の表示方法は食品衛生法で定められていて、添加物は物質名で表示しなければならない決まりがあります。
また、どのような目的で使われたのかを消費者に知らせるため、使用目的を表示する場合もあります。
2、何故、添加物を使うのか?
・食品の風味を整える
・色や見た目を良くする
・長持ちさせて保存期間を延ばす
・栄養成分を加えて栄養を強化するなど
例えば輸入の果物でオレンジやグレープフルーツはもちろんのこと、バナナにも大量の防カビ剤が使われているのはご存知でしょうか。
それには遠い国から私たちの食卓に届くまでに腐ってしまうから。
一方大手製パン会社では、イーストフードや乳化剤の使用を避ける傾向にあります。
CMでよく目にするのが、”フジパン本仕込”のイーストフード・乳化剤不使用というフレーズ。
パン食が主流となってきた今、スーパーやコンビニでも小さなお子様に安心して与えられるパンがあると助かりますよね。
添加物は目に目に見えず、将来的に体に害がでる恐れがあるため、子どもが小さいうちから食生活には気をつけたいものですよね。
3、危険な添加物
■トランス脂肪酸・ジヒドロ型ビタミンK1
揚げ物や菓子パン、ケーキ、チョコ、スナック菓子はもちろん、アイスクリームや手巻き寿司のネギトロなどにまで含まれているマーガリン、ショートニング、ファットスプレッド(植物油)。
これらにはトランス脂肪酸やジヒドロ型ビタミンK1が含まれており、過剰に摂取すると心筋梗塞や脳卒中のリスクが上がるとされています。
■ソルビン酸、安息香酸
加工肉、はんぺん、かまぼこなどに含まれる保存料のソルビン酸、安息香酸には発がん性が報告されています。
■アセスルファムK・スクラロース
カレールーに含まれる合成甘味料「アセスルファムKとスクラロース」も危険。
アセスルファムKは砂糖の約200倍の甘さがあり、これを3%含んだ餌を犬に2年間食べさせた実験では、肝臓障害の指標でもあるGPTの値が増加しました。
■赤色3号
フルーツ缶に使われるさくらんぼを真っ赤に着色するために使うタール色素の赤色3号はできる限り食べないほうがおすすめ。
2世代にわたるラットの実験でこれを含む餌を食べさせた結果、2世代目のラットに甲状腺腫の増加が見られ、発がん性の疑いが持たれています。
みんな知らないキャリーオーバー制度
製造の過程で添加物が使われていても、最終的に残っていない、もしくは少量の場合は記載しなくてもいいという「キャリーオーバー」と呼ばれる制度があります。
キャリーオーバーについては、2015年4月から施行された食品表示法に基づく食品表示基準です。
しかし、その判断はメーカー自身がしているので、いざとなれば都合の悪い成分は隠すことができるのです。
あとがき
毎日自分や家族が口にする食べ物は自分で選ぶこと。
そして、少しでもあやしいと感じたらメーカーのお客様相談室などに問い合わせるとよいです。
消費者が行動を起こし関心を持っていることをメーカー側が知れば、キャリーオーバーを悪用するケースは少しずつ減っていくことでしょう。