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日常に潜む、キラリとした瞬間「1ポンドの悲しみ」石田衣良

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日常、素敵な瞬間、1ポンドの悲しみ、石田衣良
今日ご紹介する本は、石田衣良さんの「1ポンドの悲しみ」です。

切ない話、羨ましい話、憧れる話など、自分の身近に起こりそうな10個のショートラブストーリー集。

タイトル:1ポンドの悲しみ
著者:石田衣良
出版社:集英社
出版日:2007年5月
価格:497円
ジャンル:文庫

石田衣良(いしだ いら)

1960年3月28日東京生まれ。
成蹊大学卒業。
日本の小説家。
代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て1997年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビューしました。
2003年「4TEENフォーティーン」で直木賞、2006年「眠れぬ真珠」で島清恋愛文学賞。
(ウィキペディアより)

あらすじ

30代女性の恋模様を描いた、優しい短編集。
1、「ふたりの名前」
1年の同棲の後に、子猫を飼う事になったが、その子猫にはまだ名前がない。
2、「誰かのウエディング」
自分が幸せになれないウエディングプランナー。
3、「十一月のつぼみ」
主婦 英恵の働く花屋に毎週やってくる7つ下の男。禁断の恋に揺れる女性。
4、「声を探しに」
経理のけちんぼ魔女と呼ばれる浩子の声が突然出なくなった。声を取り戻してくれるのは同僚のある男だった。
5、「昔のボーイフレンド」
タイトル通り昔のボーイフレンドから深夜に電話が。
6、「スローガール」
33歳独身男が、バーで出会ったちょっと変わった女性。
日常、素敵な瞬間、1ポンドの悲しみ、石田衣良
7、「1ポンドの悲しみ」
数百キロ離れて暮らすカップル。
月に一度確かめ合う愛の形。
しかしその後には、胸の奥をえぐり取られるような悲しみが待っていた。
8、「デートは本屋で」
本と男が好きな千晶の会社に精密機器のトラブルで呼び出される男に。
9、「秋の終わりの二週間」
16歳年下の妻を持つ広告プロダクション社長の俊隆は。
迷い、傷つきながらも恋をする女性たちを描いた、10のショートストーリー。
石田さんご自身がインタビューした女性達の話をエッセンスにしたということで、読みながらリアリティーに感じました。
日常に潜む女性達の恋愛話を、石田さん流の優しい語り口でまとめた短編集。
心が温かくなって、そして少ーしホロリとする、ステキな1冊でした。
日常、素敵な瞬間、1ポンドの悲しみ、石田衣良

最後に

30代の恋愛に軸を置いた作品で、どの短編も読み終わったあと爽やかな気分になる作品。
表題作の「1ポンドの悲しみ」は、鮮明に描かれすぎていて途中飽き飽きしてしまいましたが、どこまでも二人だけの世界を描ききっていて、凄いと思いました。

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