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時代と共に変化する教育方針の「海外」と、古い概念に縛られた「日本」

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時代に変化、教育方針、海外、古い概念、日本
筆者は4年間タイ・バンコクで生活をしていて、そのうち1年半を子どもと過ごしました。
そこで知り合ったママさんのほとんどが「日本より海外での子育ての方が楽しい」と言っていました。
タイは子どもに優しく、公共の場では子どもに席を譲るのが当たり前。
知らない人でも何カ月?男の子?とよく声をかけられました。
飲食店で泣いていると食べている最中はずっと抱っこしてくれたり、子連れで外に出ることに躊躇しなくて済みました。
現在住んでいる品川区は児童館や公園の数も多く、

子どもを持つご家庭にとっては生活しやすい環境だと思います。

そういう環境面ではバンコクよりはマシな気も。
しかし、教育面については実際ショックが大きかったです。
ここまで違うのかと改めて実感したことをいくつかご紹介します。

1、競争心が強い

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帰国してまず感じたのが、子を持つママさんの競争心の強さ。
みなさん表面ではにこやかですが、心の中では自分の子どもの方が上と思っている人が多いような。
これができてあれができないなど、小さなことで気にし過ぎる気がします。
小さな子どもにも個性があって、実に様々な性格の子がいるので多少の発達の差はあまり気にしない方がいいようにも思えます。
習い事が悪いわけではありませんが、5歳くらいまでは親とのスキンシップやお友だち同士で一緒に遊ぶことの方がよっぽど重要なのではないでしょうか。

2、親の躾があまい

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もちろん中には公共の場でもしっかり子どもにわかるように注意する親御さんも大勢いらっしゃいます。
しかし親が子どもにも無関心だったり、諦めていたり、謝った育児の解釈によって、他人に危害を与えても叱りがあまいのでは?と感じてしまう場面も。
誰でも構わず押し倒したり、噛み付いたり、それがもし自分の子がされたらどう思うのか。
「言ってもきかない」「こういう子だから」とはじめから諦めないでしっかり子どもと向きあって欲しいです。
海外ではたとえお爺ちゃんお婆ちゃんでも孫の躾に厳しく、特にマナーの部分では小さい頃からきっちり教え込まれています。

3、協調性が重視される

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品川区の図書館の読み聞かせに行ったことがある人ならみんな知っている「くまさんのお歌」。
何度も繰り返される ”みんな同じ” と言うフレーズ。
これにはとても違和感を覚えました。
海外では個性があってこそ評価されるのに、日本は強調性が重視されるんだなと改めて実感しました。
児童館でも大きなお返事が出来た子だけ誉められたり、表面的でひとりひとりの個性を全くみていないことにがっかりさせられました。

4、ジェンダーの概念

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女の子にはピンク、男の子にはブルーは半ば常識的。
それは分かっていますが、アンドロジニー(男女両方の特性を持つ)人はこれからの時代もっと増えてくるはず。
それにそんな偏見のせいで好きな色やデザインを選べないのはつまらな過ぎると思います。
タイは世界に類をみないほど中間の性を持つ人が多い国です。
銀行員、駅員、CAさんまで固定的な性別にとらわれず、男女が平等に自らの能力を生かして社会で活躍しています。
日本がジェンダーフリーの時代になるには、しばらくかかりそうですね。

あとがき

海外では、自分の性や自分のもっている考え方について正直であろうとする人が多いです。
その意思の強さは時代や偏見にも流されません。
それだけ「自分を貫き、自信をもって生きている」のです。
これはどちらが良いとか悪いとかではなく、概念や偏見、古い教育方針によって狭くてかた苦しい社会にしてしまっているのだと思います。
自分がその社会に生きて行くならまだしも、我が子をこの環境で教育していくことに不安を覚えます。

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