「野良犬」に噛まれ、狂犬病に感染した場合ほぼ100%の確率で死ぬと言われている、海外特にアジア圏では注意しなければならない、病気の一つです。
ワクチン接種は約5000バーツ以上、日本円で約15000円を越えます。
そんなどこにでもいる「野良犬」と、バンコクの「ペットブーム」についてまとめてみました。
タイ人が国王に対する尊敬の念はとても強く、国王陛下は犬好きで、積極的に「野良犬」を保護し、宮殿で飼っていることがタイ人の間で知られるようになり、その影響で「野良犬」に餌をやったり、地域ぐるみで犬の面倒を見る人が少しずつ増えてきている。
それに加えここ数年で社会全体が豊かになり、ペットを飼う余裕が生まれてきています。
Facebookには、セブンイレブンの犬たちというコミュニティーもあるくらい、爆発的な「ペットブーム」がバンコクで巻き起こっています。
■ペットビジネス
大きな動物専門病院、ドッグラン、ペット保育園、ペットホテル、ペット用品店
2014年9月2日大手コンビニエンスストアのセブンイレブンが、店頭にいる「野良犬」にワクチンを接種すると発表。(タイメディア)
仏教徒の多いタイでは、他者への施しは徳を積む尊い行為として実践されている。
路地にたむろする犬や店頭に寝そべる犬たちにも、誰かしらが必ず餌を与えている。
また、CPグループの調べでは、タイ全土で約7900店舗に約1000頭の「野良犬」がいるといわれています。
今後は狂犬病などのワクチン接種を、慈善団体などと共同で実施していくという。
「ペットブーム」が到来したことにより、「野良犬」に対しての様々な対策がとられてきていますが、まだまだ安心して飼い犬の散歩が出来るような環境インフラの整備には時間がかかりそうです。
そしていまだに、密かに野犬狩りが行われて、ベトナムや中国に食用として売られることもあるのだとか。
最後に
顧客の安全を考えながらも、犬たちへの施しを兼ねるというタイの仏教徒ならではの考え。
私自身コンビニの前で寝そべる、また店内に入ってきて、入り口の前で堂々と座って涼んでいる「野良犬」を見かけます。
しかし中には目つきが鋭く、凶暴的に吠えたり、ゴミをあさる犬も中にはいて、時には犬を散歩していなくても、「野良犬」に後ろをつけられ低い声で唸り、威嚇されたこともあります。
バンコクでは必然の「ペットブーム」が到来し、街では子犬を抱えた人が増えました。
タイは「野良犬」問題だけではなく、犬が散歩できるよう環境を整えることも大きな課題だと思います。