母乳育児をされている方にとって、断乳や卒乳の時期はとても悩ましいもの。
食べる量が増えない、母親の職場復帰、急な発病で薬を飲用しなければならない、乳房トラブルなど断乳を検討されているママも多いと思います。
このようにママの事情で断乳せざるを得ない場合、どのように断乳に持ち込むのがベストなのか考えどころです。
筆者の娘も1歳を迎えるあたりからおっぱいを噛み始めて、食事もあまり食べないし、夜は何度もおっぱいを欲しがって眠れない為、1歳2ヶ月で断乳を決行しました。
断乳を決行するまで様々な方からアドバイスいただき、その話も踏まえてご紹介します。
その前に、断乳と卒乳の違い
・「卒乳」は、赤ちゃんが「おっぱいは、もういらない」と思うのを待つことで、赤ちゃんの意志で止める事です。
最近は、昔と違って無理に断乳をするより、赤ちゃんの気持ちを尊重し、2、3歳まで与え続ける傾向にあるようです。
断乳・卒乳色々な意見も。
・思いきってパパと下の子で旅行に行ってもらって、ママと無理やり離して断乳した。
・3歳近くまで飲み続け、最終的には生姜をおっぱいに塗って辞めさせた。
・4歳になってもおっぱい大好きっ子で、ママもその時間が嬉しいので、無理なく卒業を目指す予定。
準備、計画が必要
■月齢
離乳食が進み、1日3回の食事で栄養を摂取できるようになってくる離乳食後期から完了期くらい。
早くても10ヶ月を過ぎたお子様で、ストローマグやコップを使って上手に飲み物が飲めると安心です。
■季節
水分補給が多く必要な夏は避け、できれば、気候の良い春や秋がベスト。
また、母子ともに体調の良い時に行いましょう。
■環境
できるだけ、協力してもらえる人が居る時にするのがお勧めです。
ゴールデンウイークやシルバーウイークなどパパや祖父母のお休みに合せて断乳日を決めるのもいいかもしれません。
また、転居後など、環境が変化した直後は避けましょう。
断乳の始める日を決めたら、徐々に授乳回数を減らして、その日からピタッとおっぱいは止めます。
急におっぱいを辞めてしまうと、母乳が産生され続け、張りや痛みが生じます。
無理なくおっぱいを辞めさせる為には、以下のことを1ヶ月前くらいからやってみると赤ちゃんにもママにも負担がかかならいと思います。
・授乳以外の寝かしつけ方法を試す。
・夜間の授乳回数を減らしていく。
おっぱいのケアも大事
断乳を始めたからと言って、母乳量は急に減少する分けではありません。
おっぱいが張ってきますので、搾乳が必要です。
それを怠ると、乳腺炎になる可能性もあります。
・保冷剤や冷えピタでおっぱいを冷やす。
・乳腺炎を防ぐ為にも、脂っこいものや糖分の多いものは控える。
乳房が炎症を起こし、腫れや痛み、赤み、熱感がある場合は、自己判断で対処せず母乳外来の受診や助産師さんのケアを受けましょう。
助産師さんに言われたこと
子どもには個人差があるので、それぞれのペースで成長し、心身ともに準備ができたときに子ども自ら母乳をやめていく自然卒乳が本当は好ましい。
お母さんのおっぱいから離れることで、赤ちゃんは不安を抱いたり、若干情緒が不安定になる事もあるかもしれません。
授乳時間が無くなった分、遊びや語りかけでスキンシップや母子の絆を深める関わりが大事になってきます。
完了してしまえば、もうおっぱいをあげることはないのです。
お母さんにとっても、寂しく感じる事もあるでしょう。
その為にも充分準備し、決意を持って、より健やかな成長の為の節目を迎えましょう。
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あとがき
授乳は赤ちゃんとママにとって大切なコミュニケーションの時間でもあります。
筆者も自分の都合で断乳してしまいましたが、子どもにしてみたら唯一安心できる時間だったのかもしれません。
できればその子成長に合わせて、おっぱいが枯れるまで与えられなかったのが残念です。