バンコクのいかがわしいストリート「パッポン」の一本手前の細い路地をはいると、24時間営業のスーパーマーケットがあります。
なんでこんな場所にと思うかもしれませんが、そこに通う筆者が一番それを切実に感じています。
なぜそんな場所のスーパーに通うかというと、ただ単にチーズが安いから。
それも「三大ブルーチーズ」と呼ばれるゴルゴンゾーラ、ロックフォール、スティルトンも手に入る、レアなスーパーなのです。
ここではグラム売りなので、大きくカットしてあるものから、少量のもの、スライスとさまざま。
もちろん重さによって価格も異なります。
タイのスーパーマーケットの「tops」や「ヴィラ」「フードホール」も品揃えはいいですが、価格は日本並みかそれ以上です。
ヨーロッパでは有名なチーズブランドなのかもしれませんが、デイリーには向いていません。
また湿気があるタイでは大量に買っても美味しく保存しておくことが難しく、少量で量り売りしているのは大変ありがたいです。
これまで「フードランド」で購入したチーズを紹介したいと思います。
エメンタールチーズ
名前 ：Emmental Cheese （エメンタールチーズ）
メーカー ：JACOTA
原産国 ：ドイツ
内容量 ：86g
購入価格 ：43,75バーツ
■特徴
硬質チーズのひとつ。
原産国はスイスのベルン北東部エメン渓谷近郊。
エメンタール地方が原産のためこの名前がつきました。
「チーズの王様」 と呼ばれることもあるのだとか。
チーズフォンデュには欠かせないチーズで、木の実に似た香ばしい独特の芳香があります。
ちなみにアニメ「トムとジェリー」に登場する穴のあいたチーズは、このエメンタールのことです。
製造過程でガスが発生することでできる直径1〜3cmぐらいの"チーズアイ"があの穴の正体です。
スモークチーズ
名前 ：Smoke Cheese（スモークチーズ）
メーカー ：不明
原産国 ：不明
内容量 ：88g
購入価格 ： 48,75バーツ
■感想
スモークチーズは、燻製にして保存用のチーズとして昔から親しまれています。
70度から90度ほどの煙で1か月ほどいぶす方法と、100度から190度ほどの煙で部分的もしくは全体をいぶす2種類の方法があるそうです。
燻煙することで外側が固くなり、色が黄褐色になるのが特徴です。
噛むほどに香ばしく、病みつきになる味をしています。
ゴーダチーズ
名前 ：Gouda Emborg Cheese（ゴーダチーズ）
メーカー ：EMBORG
原産国 ：オランダ
内容量 ：86g
購入価格 ：41,25バーツ
■感想
エダムチーズと並ぶオランダの代表的なチーズで、オランダでのチーズ生産量の60%を占めています。
ロッテルダム近郊の町、ゴーダで作られたことからこの名前がついたそうです。
チーズのタイプは「セミハードチーズ」。
クセの無い味わいと豊かなコクがあり、チーズの中ではパルミジャーノレッジャーノに味が似ています。
ゴートチーズ
名前：Goat Cheese Mild（ゴートチーズマイルド）
メーカー：Landana
原産国 ：ノルウェー
内容量 ：64g
購入価格 ：86,50バーツ
■感想
ノルウェーを代表するチーズで、朝の食卓には欠かせないチーズです。
山羊を意味する「イエト」と、チーズを意味する「オスト」を合わせて、「イエトオスト」と呼ばれています。
または「シェーブルチーズ」とも呼ばれています。
ねっとりとした食感で、独特の山羊臭さはありますが、個人的には好きな味です。
消化されやすく身体に優しいこのチーズは、ヨーロッパでは赤ちゃんの離乳食にも使われています。
チェダーチーズ
名前：Cheddar Cheese （チェダーチーズ）
メーカー：EMBORG
原産国 ：不明
内容量 ：84g
購入価格 ：42,50バーツ
■感想
牛乳を原料とするセミハードタイプのチーズ。
始めイングランドのサマセット州チェダーで作られていましたが、現在では世界中で生産されてい定番のチーズです。
マイルドチェダーとレッドチェダーを購入して比較してみましたが、はやりマイルドチェダーの方が癖もなく食べやすかったです。
どちらもコクがあるので、肉料理に合いそうです。
クリームチーズ
名前 ：Cream Cheese（クリームチーズ）
メーカー ：Vire
原産国 ：フランス
内容量 ：186g
購入価格 ：78バーツ
■感想
生クリームまたはクリームと牛乳の混合物から製造した非熟成のチーズ。
比較的水分が多いため、10℃以下での保存が適しています。
脂肪分が30％以上あるチーズで、チーズの中ではタンパク質が少ないことも特徴です。
バターのような滑らかさがあり、デザートの食材に使われることも多いです。
ゴルゴンゾーラ
名前 ：Gorgonzola Dop（ゴルゴンゾーラドップ）
メーカー ：Jacota
原産国 ：イタリア
内容量 ：66g
購入価格 ：52.50バーツ
■感想
ロンバルディア州とピエモンテ州をまたがる地域で生産されている、イタリアの代表的なチーズ。
青カビが多く辛味の強いものは”ピッカンテ”。
クリーミーでほんのりとミルクの甘味の残っているものが”ドルチェ”と呼ばれています。
作る工程により刺激臭がありますが、ツウな人なら病みつきになるはずです。
パスタやピザ、ケーキなど、さまざまな料理に使われています。
グリュイエール
名前 ：Gruyère （グリュイエール）
メーカー ：Emborg
原産国 ：スイス
内容量 ：80g
購入価格 ：84.50バーツ
■感想
グリュイエールチーズはスイス・グリュイエール地方原産のチーズ。
スイス国内では「エメンタールチーズ」に並ぶ生産量を誇ります。
最も有名なのはチーズフォンデュに使われることで知られています。
コクがあり、よく伸びることからグラタンやクロックムッシュ、オニオングラタンスープなどの調理用によく使われています。
エダム
名前 ： Edam（エダム）
メーカー ：Royal
原産国 ：オランダ
内容量 ：222g
購入価格 ： 108バーツ
■感想
エダムチーズは、ゴーダチーズと並ぶオランダの代表的なチーズのひとつ。
北部のエダム地方が原産で原料は牛乳。
輸出用のエダムチーズには黄色または赤色のパラフィンワックスがかけられているのが特徴。オランダチーズ生産量の約8～ 9割を占めていて、国内消費用のエダムチーズにはワックス被膜は施されていません。
ペコリーノ・ロマーノ
名前 ：Pecorino Romand（ペコリーノ・ロマーノ）
メーカー ：JCrotanera（コスタネラ）
原産国 ：イタリア
内容量 ：不明
購入価格 ：118バーツ
■特徴
イタリアのラツィオやサルデーニャ地方が原産のチーズ。
羊の乳（ペコリーノ）を原料としたチーズのことをいいます。
長期間の保存を目的とし、塩分が多めに使用されているので、塩気が強いのが特です。
薄くスライスしてそのまま食べたり、すりおろしてパスタにいれたりして食されています。
グリュイエールチーズ
名前 ：Gruyère（グリュイエール）
メーカー ：Emborg
原産国 ：スイス
内容量 ：116g
購入価格 ：121,75バーツ
■特徴
スイス・グリュイエール地方原産のチーズ。
チーズフォンデュやラクレットによく使われ、よく溶けるチーズです。
また熟成が進むにつれ黄色が濃くなり、香りも強くなるのが特徴。
その他、グラタン、キッシュ、クロックムッシュ、オニオングラタンスープなどによく用いられます。
ゴートチーズ
名前 ：Goat Cheese（ゴートチーズ）
メーカー ：Gnon
原産国 ：不明
内容量 ：112g
購入価格 ：167バーツ
■特徴
ヤギの乳で作ったチーズ。
ブルーチーズやウォッシュチーズよりも、さらに酸味が特徴的で独特な匂いがあるので好き嫌いが分かれます。
食べ方としてはソースに使われることが多く、その他はジャムと合わせたり果物と相性がいいです。
最後に
フードランドには量り売りのチーズの他に、日本人に馴染み深い「フィラデルフィア」や「キリ」なども並んでいます。
バンコクの他のスーパーは大体この手のチーズを置いていますが、少量ずつラッピングされているチーズは他にないかと思います。
また珍しい品種もあったり、チーズが好きな人にはたまらないおすすめのスーパーです。