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女性たちの悩みや喜び「彼女のしあわせ」朝比奈あすか

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女性たち、悩み、喜び、彼女のしあわせ、朝比奈あすか
今日ご紹介する本は、朝比奈あすかさんの「彼女のしあわせ」です。

それぞれ悩みを抱えた、三姉妹と母親の物語。

タイトル :彼女のしあわせ
著者 :朝比奈あすか
出版社 :光文社
出版日 :2013年5月14日
価格 :105円
ジャンル :文庫

朝比奈あすか(あさひな あすか)

1976年7月5日東京都生まれ。
慶應義塾大学文学部卒業。
2000年、大伯母の戦争経験を記録したノンフィクション「光さす故郷へ」を発表。
2006年、「憂鬱なハスビーン」で第49回群像新人文学賞を受賞、同作を表題作とした単行本が刊行され、小説家デビュー。
(ウィキペディアより)

あらすじ

長女・征子は百貨店の幹部社員。
独りで生きると決めてマンションを購入した。
つまり独身を選んだということ。
次女・月子は田舎に住む専業主婦。
幼い娘を放り出しブログの世界に逃避している。
三女・凪子は不妊の悩みを姉たちにも告げていないまま結婚した。
夫の言いなりだった人生に惑う母・佐喜子。
夫と姑への我慢が限界に達し、ついに家出をする。
女性たち、悩み、喜び、彼女のしあわせ、朝比奈あすか
三人姉妹と母親、それぞれの傷を抱えて生きる四人の女性の哀しみを包み込む物語です。
よくある家族の嫌なこと、自分の体の悩み、いまの現状への不満。
女の人生に“普通”はない。
今を生きる彼女たちの心の叫びを見つめ、哀しみを包み込む女の幸せを細やかな筆致で描かれています。
登場人物たちの心の揺れの描き方が上手で、読んでいると感情移入してしまいそうになります。
個人的には子育てをしている二女の話が一番リアルに感じました。
これは決して珍しい一つの家族の話ではなく、どの家族にも、人間にも共通するところがあるの気がします。
女性たち、悩み、喜び、彼女のしあわせ、朝比奈あすか
今の人生は数多くの人生のなかの一つの経験だと思って、やり過ごすしかないのかもれません。
いま自分の手の中にあるものを大切にして、そこに幸せを見出すことが人生を幸せに生きる上で大切だなと感じました。

最後に

女たちはあやふやなものを背負いながら、悩み傷つき生きている、まさに女の話。
おそらく女性ならどの年代の人が読んでも面白いと感じるはずです。
男性にはくだらないと思うかもしれませんが、女性の気持ちが理解できるのではないでしょうか。

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