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テレビドラマにもなった角田光代の「対岸の彼女」自分の青春時代と重ね合わせてみる

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テレビドラマ、角田光代、対岸の彼女、自分の青春時代、重ね合わせる
今日ご紹介する本は角田光代の「対岸の彼女」です。

第132回直木三十五賞受賞作で、2006年1月15日にテレビドラマ化された角田光代の代表作です。

タイトル:対岸の彼女
著者:角田 光代
出版社:文藝春秋
出版日:2007年10月10日
価格:606円

角田光代(かくた みつよ)

1967年神奈川県生まれ。
早稲田大学第一文学部卒業。
90年「幸福な遊戯」で「海燕」新人文学賞を受賞しデビュー。
2003年「空中庭園」で婦人公論文芸賞を受賞。
「みどりの月」「これからはあるくのだ」「エコノミカル・パレス」「愛がなんだ」「トリップ」が有名。
(Wikipediaより)

あらすじ

人付き合いがちょっと苦手な専業主婦の小夜子には3歳の娘がいます。
自分に似て人付き合いが苦手で、公園では一人で遊ぶタイプのおとなしい子。
自分の為にもこどもの為にも小夜子はパートに出ることを決意します。
勤め先の葵(あおい)はベンチャー企業社長のやり手女社長で、偶然同じ年で同じ大学の人ということで意気投合する。
葵はサバサバした性格で、小夜子と違いあっけらかんとしている。
一方「現在」から十数年前、群馬の片田舎でぱっとしない青春を送る高校生の葵とナナコ。
二つの物語にも出て来る葵は、同一人物である。
しかしその人物描写から感じる人物像はあまりにも異なります。

おとなしく引っ込み思案で友達がいない葵。
中学に入っていじめにあい、母の故郷である群馬に引っ越しすることになります。
現在の葵は行動的でおしゃべり、恐れるものは何もないといわんばかりに仕事に没頭するベンチャー企業社長という設定です。
過去と現在、一人の女性が今に至るまで様々な経験をし、青春時代の複雑な気持ちと、大人になっても社会と人間関係のバランスに戸惑いながらも、できれば波風立てずに上手に人間関係を築こうとする登場人物は読者の心を惹きつけます。
テレビドラマ、角田光代、対岸の彼女、自分の青春時代、重ね合わせる

最後に

この「対岸の彼女」にはさまざまな登場人物がでてきます。
学生時代に必ずいるいじめる人、いじめられる人、それを端から見ている人、それを見守る親、大人になればなったで、ママ友の間の悪口、夫婦関係、既婚者と独身者の溝など女性なら一度は通る道でもあり共感できるはずです。

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