今日ご紹介する本は、朝比奈 あすかさんの「憧れの女の子」です。
タイトル :憧れの女の子
著者 :朝比奈 あすか
出版社 : 双葉社
出版日 :2013年2月20日
Kindle価格 :508円
ジャンル :文庫
朝比奈 あすか(あさひな あすか)
1976年7月5日東京都生まれ。
慶應義塾大学文学部卒業(メディアコミュニケーション研究所修了)。
2000年、大伯母の戦争経験を記録したノンフィクション「光さす故郷へ」を発表。
2006年「憂鬱なハスビーン」で第49回群像新人文学賞を受賞しています。
ウィキペディア: 朝比奈あすか
内容紹介
「次は女の子を産むわ」そう宣言して産み分けに躍起になる妻。
「本当にどうしても女の子を産まないと駄目なのか」妻の意志に、違和感が濃くなってゆく夫。
お互いに心揺れる日々を過ごすなか、新たな命を授かる。
果たして、その性別は?
そして、夫婦がたどった道は(表題作)。
深々とした余韻が胸に響きやまぬ傑作五編。
全体を通して、家族の中での、男性・女性の考え方・生き方の違いについて描かれているように感じました。
男性視点から描かれた最後の作品も切なくて温かい気持ちになりました。
やはり子どもを授かるということは神秘的な部分があり、肉体的な部分だけに目を向けてはいけないのではないということに気づかされました。
最後に
全体的に現代を切り取った純文学、といった趣の作品集で、中でも第2章は衝撃的で、自分でも気づいていないジェンダーに対する偏見に気付かされました。
この本は多くの気付きを与えてくれる本だと思います。
女性なら誰でも共感できる作品が多いのでおすすめします。