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命の誕生をテーマにした物語「つるかめ助産院」小川糸

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今日ご紹介する本は、小川糸さんの「つるかめ助産院」です。

命を育み、自分の生を取り戻すまでの誕生と再生を描く感動の長編小説です。

タイトル :つるかめ助産院
著者 :小川糸
出版社 :集英社
出版日 :2012年6月26日
価格 :565円
ジャンル :文庫

小川糸(おがわ いと)

1973年山形県山形市生まれ。
日本の小説家、作詞家、翻訳家。
Fairlifeのメンバー。
作詞家の際の名義は、春嵐を使用。
デビュー作「食堂かたつむり」が大ヒットになりました。
(ウィキペディアより)

あらすじ

夫が姿を消して傷心のまりあは、一人訪れた南の島で助産院長の鶴田亀子と出会い、予想外の妊娠を告げられます。
自らの出生の秘密に囚われ、はじめは母になることに戸惑います。
命の誕生、テーマ、物語、つるかめ助産院、小川糸
ここの助産院で働くベトナム人のパクチー嬢や、産婆のエミリー、旅人のサミー、妊婦の艶子さんなど、島の個性豊かな仲間と美しい海に囲まれ、少しずつ孤独だった過去と向き合うようになります。
「生まれる」ことの奇跡を書く再生と自立の物語。
しかし、子供を生む時の痛みや 生まれた赤ちゃんを抱いたときの気持ちは薄っぺらで、読み手に伝わってきません。
また、小野寺君は何故家出をしたのかは最後までわからないままで、しっくりこないストーリーでした。
小川糸さんが得意とする食事に関する描写は上手だなあと思います。

最後に

自分だけが捨て子で重荷を背負っているお思い込んでいる人は少なからずいると思います。
みんな苦しんで苦しんで、もがきながら生きている。
ある意味人は生まれ落ちてた瞬間から誰もが捨て子のようなもの。
どこまでも孤独でだからこそ人と触れ合ったり助け合ったりすることに喜びを見いだせるのかもしれません。

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