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第22回坪田譲治文学賞受賞作品「空をつかむまで」関口尚

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第22回、坪田譲治文学賞受作品、空をつかむまで、関口尚
今日ご紹介する本は、関口尚さんの「空をつかむまで」です。

中学生3人の少年の、爽快青春ストーリー。

タイトル :空をつかむまで
著者 :関口尚 
出版社 :集英社
出版日 :2009年6月26日
価格 :545円
ジャンル :文庫

関口尚(せきぐち ひさし)

1972年9月19日、栃木県下都賀郡岩舟町(栃木市)生まれ。
岩手大学人文社会科学部卒業、茨城大学大学院人文科学研究科修了。
2002年「プリズムの夏」で、小説すばる新人賞を受賞してデビュー。
(ウィキペディアより)

あらすじ

市町村合併を控えた、北関東のとある海岸近くの村。
村に住む中学3年の優太・姫・モー次郎は、ひょんなことからトライアスロン大会に出場するはめに。
ちょっぴりスラップスティックな傑作少年小説。
第22回坪田譲治文学賞受賞作品。
第22回、坪田譲治文学賞受作品、空をつかむまで、関口尚
優太・姫・モー次郎の3人の少年がトライスロンリレーを通して、少しオトナになるという物語です。
テンポも良く、一気に読み終えてしまいました。
ピュアな心情、感情がむき出しになったり、心の奥に沈んだりという思春期特有の心の揺れが
上手く描かれている作品だと思います。
少し生意気な、未完成な少年たちの世界は本当に爽やかです。
中学生なのに自分としっかり向き合って、欠点を修正する部分には驚かされました。
自分が中学の時はそこまで考えてなかった気がします。
ラストは一つ階段を上った優太の感情に、大人も圧巻です。
第22回、坪田譲治文学賞受作品、空をつかむまで、関口尚

最後に

自分にもかつて青春時代があり、がむしゃらに目標に向かっていた時代があったことを思い出せてくれる作品。
今では何か一つのことに夢中になることが減ってしまったことにハッと気づかされます。
今まさに、そんな時期にいる少年少女だけでなく、かつてそんな季節にいた大人にも楽しめる1冊です。
ひと夏の青春ストーリー。
傑作です。

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