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ヒンズー教の神々の像に触れることも許されず、貧困と差別の人生

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インドのカースト制度、貧困、差別、ヒンドゥー教
インド古来の身分制度カースト制の底辺「不可触民」といわれる人々が今も存在する。
父も祖父も代々、くみ取り式トイレや下水管を素手で清掃する仕事が生業だったラジュ・ラジョリアさん(45)。
1日の稼ぎは200ルピー(約320円)程度。
ヒンズー教の神々の像に手を触れることすら許されず、貧困と差別にまみれて生きてきた。

■不可触民の人口

インド全人口12億人のうち約2億人
身分差別廃止を定めた憲法施行から64年が過ぎた今も、その大半が過去の呪縛に縛られている。
インドのカースト制度、貧困、差別、ヒンドゥー教

■不可触民の仕事内容

午前7時、首都ニューデリー南部にある高級住宅地の大家から仕事の依頼が入る。
ラジョリアさんの仕事道具は長さ約1,5メートルの鉄製の棒だけ。
下水管の中で四つんばいになり、詰まりの原因になった汚物を取り除く。

体に染みついた悪臭をぬぐい去ることはできず、仕事後は食事も喉を通らない。
25年間、非衛生的な環境で働き続けたせいか「慢性的に体調が優れず、せきが止まらない」。

仕事を終えてもコップ1杯の水すらもらえず、追い払われるように次の仕事場へ向かう。
生活はとても苦しく、4人の子供には「公務員になってほしい」と願っていたが、次女(16)と次男(14)は、家計を助けるために同じ仕事を始めたそう。
インドのカースト制度、貧困、差別、ヒンドゥー教

■インドの法律

インド国会は2013年9月、手作業によるトイレ・下水管清掃業の禁止と、それによって失業する職人の社会復帰を定めた法律を成立させた。
同法はこうした職業を「非人道的」と断じ、「個人が尊厳を持って生活できるよう保証する」と規定した。
ただ、「『防護装備』を提供した場合は規制の対象外」とも記している。
専門家は「マスクや手袋など簡易装備を与えるだけで合法と認められる恐れがある」と批判する。

■トイレなどの清掃をしてきた職人の世帯数

(11年国勢調査)
代々手作業でトイレなどの清掃をしてきた職人の家庭は75万世帯。
市民団体は、実際にはその数はもっと多く、130万世帯に上るとみている。

最後に

64年も過ぎた今もなくならないカースト制度,,,
最下層から立派な仕事に就くのは大変だと思うが、周り全インド人の意識の問題だと私は思います。
子供は夢をもつこともなく、親の仕事を継がざる得ない。
それも日本とは違い、身一つで下水管に入って作業するなんてとても信じられません。
せめて子供達には夢をもって、希望の職種について欲しいと願うばかりです,,,

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