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じわーっと心にしみてくる石田千さんの小説「バスを待って」

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心にしみる、石田千、小説、バスを待って
今日ご紹介する本は、石田千さんの「バスを待って」です。
タイトル :バスを待って
著者 :石田千
出版社 : 小学館
出版日 :2013年6月14日
文庫価格 :680円
ジャンル :文学

石田千(いしだ せん)

1968年6月4日福島県生まれ、東京都育ち。
日本のエッセイスト、小説家、東海大学教授。
國學院大學文学部卒業。
大学在学中から16 年間に渡って、嵐山光三郎の助手を務める。
2001年「大踏切書店のこと」で第1回古本小説大賞を受賞。2011年「あめりかむら」で第145回芥川賞候補。
2012年「きなりの雲」で第146回芥川賞候補、第34回野間文芸新人賞候補。
2016年「家へ」で第154回芥川賞候補、第38回野間文芸新人賞候補。
ウィキペディア: 石田千

内容紹介

夫をなくしたばかりのお年寄り、自分の進路に迷う高校生、上司とそりが合わず落ち込むサラリーマン、合コンに馴染めないOL。
季節、場所、人は違えど、バスにゆられて「明日もがんばるか」と元気をもらえる20篇。

町の景色と人情が心に沁みる石田千さん連作小説です 。

心にしみる、石田千、小説、バスを待って
第一回古本小説大賞、2011年、12年芥川賞候補の石田千さん。
彼女は、古風な下町感覚の文章が上手なエッセイリスト。
狭いバスの中でみんな外の景色を見ながら、何かじっと考えている雰囲気を感じます。
ちょっとした景色や、人の気持ちを描くのが上手な石田千さんの文章は優しい気持ちにさせてくれます。
人情に溢れ、ほろっときたり、ほほ笑んだりしながら読める物語です。
初めて石田千さんの本を読みましたが、他の作品も読んでみたくなりました。

あとがき

路線バスには、他の乗り物にはないゆったりとした時間の流れがあることに改めて気付かされました。
バスにゆられている乗客ひとりひとりに、それぞれ抱えている人生があることにも。
ここまでやさしい気持ちにさせてくれる小説を読んだのは初めてかもしれません。

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