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実の母をモデルにした、林真理子氏の文庫本「本を読む女」は母の愛が溢れ、女性のなら必ず共感できる一冊!

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林真理子、実の母親がモデル、本を読む女、共感、働く女のための本
今日ご紹介するおすすめの本は林真理子さんの「本を読む女」です。
林真理子さんは、日本の小説家でエッセイストでもあります。
山梨県山梨市の書店の娘として生まれ育ち、幼少時から大量の本を読んだことがきっかけで、後に様々な賞を受賞することになります。

大学卒業後、アルバイトをしながら宣伝会議のコピーライター養成講座を受講。
1982年出版したエッセイ集「ルンルンを買っておうちに帰ろう」が、処女作にしてベストセラーとなりました。
その後1986年には「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞を受賞し、小説家としての地位を確立していきます。
林真理子、実の母親がモデル、本を読む女、共感、働く女のための本
現在は、講談社エッセイ賞、吉川英治文学賞、中央公論文芸賞、毎日出版文化賞の選考委員を務めています。

1993年に発行された「本を読む女」は、著者自身の母の少女時代から二人目の子ども(林真理子さん)を産むまでがモデルになっています。

林真理子、実の母親がモデル、本を読む女、共感、働く女のための本
本を読むことだけを心のかてに昭和を懸命に生き抜いた一人の文学少女の半生を描いた力作長編小説です。
タイトル:本を読む女
作者:林真理子
出版社:新潮社
発売日:1993年3月2日
文庫:285ページ

内容
万亀(まき)は本を読むのが好きなだけの平凡な女の子。
しかし突然の父の死と戦争の始まりによって、彼女の人生は否応なく時代の流れに巻き込まれてしまいます。
進学・就職・結婚という人生の岐路において、常に夢や希望を現実に押しつぶされつつも、読書を心の支えに懸命に自分の人生を生き抜いた万亀の半生を綴っています。
林真理子、実の母親がモデル、本を読む女、共感、働く女のための本

最後に

平凡な文学少女が、戦争のある時代に生まれ、現実の世界で大人の女性になるということ、本を読みながら漠然と夢みていた美しい世界がいつの間にか消え、時代に流されながらも、たくましく生きている女性の姿がここにあります。
出会いや別れを体験しながらも、自分を強く持ちながら生きていく万亀の気持ちが痛いほど伝わってくる作品です。
ところどころ作品中に母親に対する愛情が溢れてい、自分の母への思いと重なり涙が止まらなくなります。

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