よく赤ちゃんや小さな子どもと間近に触れた人は必ず「癒された」と言いますよね。
親も子どもが生まれた瞬間から全てのお世話をし、泣いたら抱っこしてあやすという毎日のルーティーンで動いていますが、その考えは全く逆だったのです。
感謝の気持ちを伝える
自分の子どもに「ありがとう」と言っていますか。
お世話をしてあげているのにと当たり前のように思っている親も少なくないと思いますが、私たち親も時には、子供のお世話になることもあります。
大好きなお菓子を自分に分けてくれた時。
荷物の持ち運びを手伝ってくれた時。
子どもにママの見方だよと言われた時。
些細なことかもしれませんが、親が助けられているのは事実です。
子どもは母親を見て育つといいます。
子どもに感謝の言葉をたくさん言えば、どんな時でも感謝の言葉が言える子に育ちます。
とてもシンプルな「ありがとう」という言葉は、感謝を伝える言葉であると同時に、自分自身も癒すチカラがあります。
わが子に「ありがとう」と伝えれば、子供にも助けられている実感が湧き、ママも癒されるはずです。
ハグして感じること
もう一つ子どもからもらっている「癒し」とは子どもの匂いです。
子どもが生まれてから何度となく抱きしめて嗅いできた匂い。
どんな時も、無垢で温かくて、無防備なまでに安らぐ匂い。
赤ちゃん独特のミルクの匂い。
すっぱい汗の匂いだって、ママにとっては癒しです。
子どもの匂いは、母親にとって子どもとの記憶をすべて一瞬で呼び起こすよ不思議な感覚になります。
嗅ぐだけで胸の奥がグッと詰まるような、愛しくてたまらなくて、何度も嗅ぎたくなるような匂い。
激しい陣痛にも耐え、この世に生まれてきた瞬間から今日までを思い起こさせるチカラがあるような気がします。
ママになったら誰しも一度は悩まされる、3時間起きの授乳と赤ちゃんの夜泣きの日々。
それに加え家事も同時にこなさなければならないママのストレスはマックスです。
そんな時は逆に子どもの力を借りてみるのも一つの手です。
ママにとって最高のアロマ
子どもを抱きしめながら、何も考えず頭の中をカラッポにして、ゆっくり深呼吸。
すーはー
すーはー
子どもの匂いを嗅ぎながら深呼吸してみると、365日片時も離れず過ごした日々が走馬灯のように頭の中を駆け巡ります。
以前は両腕の中に全身すっぽり収まるくらいの大きさだったのに、今ではその時の倍の身長に成長している娘。
大変な思いをしたからこそ、込み上げる様々な思いが一挙に押し寄せ、涙が止まらなくなります。
子どもの匂いが自分の体の中を満たしていくのがわかると思います。
私はこの子に許されて生きている。
子どもの無償の愛に触れて胸がいっぱいになりました。
どんなに高価で品質の良いアロマよりも、ママにとって一番効くアロマは、世界で一番愛しい子どもの匂いだと私は思います。
心の中いっぱいに広がった子どもの匂いは、普段見落としがちな大切な何かを、記憶と共にママの心に連れ戻してくれるのかもしれませんね。
最後に
第一子の場合子育てに夢中で、余裕がなくなりついついイライラしてしまいちですよね。
ましてや普段当たり前にしていることが、ママにとってとっておきのリラクゼーション方法だったとは思いもよりませんよね。
我が子をぎゅっとハグするだけで、心が潤って優しい気持ちになれます。
子どもの匂いにはママを昔のあの瞬間に連れ戻して、その時の大切な気持ちを思い出させてくれるチカラがあるのかもしれませんね。