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深く共感できる作品「水やりはいつも深夜だけど」窪美澄 

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共感できる、作品、水やりはいつも深夜だけど、窪美澄
(写真はイメージです)
今日ご紹介する本は、窪美澄さんの「水やりはいつも深夜だけど」です。
タイトル :水やりはいつも深夜だけど
著者 :窪美澄
出版社 : 角川文庫
出版日 :1017年5月25日
Kindle価格 :419円
ジャンル :文庫、文学

窪美澄(くぼ みすみ)

1965年東京生まれ。
日本の女性小説家。
広告制作会社に勤務。
出産後、フリーの編集ライターに。
妊娠、 出産、子育て、女性の体と健康を中心にすえ、占星術、漢方などをテーマに、書籍、雑誌、webの世界で活動。
2009年「ミクマリ」で第8回R-18文学賞大賞を受賞し小説家
その他「よるのふくらみ」や映画「ふがいない僕は空を見た」が代表作。
ウィキペディア: 窪美澄

内容紹介

共感できる、作品、水やりはいつも深夜だけど、窪美澄
(写真はイメージです)
セレブママとしてブログを更新しながら周囲の評価に怯える主婦。
仕事で子育てになかなか参加できず、妻や義理の両親から責められる夫。
出産を経て変貌した妻にさびしさを覚え、若い女に傾いてしまう男。
父の再婚により突然やってきた義母を受け入れきれない女子高生。

思い通りにならない毎日。

募る不満。
言葉にできない本音。
それでも前を向いて懸命に生きようとする人たちの姿を鮮烈に描いた、胸につき刺さる6つの物語。
6編に植物がでてきて、それがタイトルにもなっています。
なぜか、いつの間にか全ての登場人物に感情移入しながら読んでいました。
人間は弱い生き物。
だから一人では生きていけない。
だからこそ、人を求める。
自分の中にも秘めている奥底の部分を代弁してくれているような作品でした。
それだけ窪さん自身も子育てと仕事を両立するなか、いろいろと苦労されたのだと感じました。
特殊な人間関係の中から普遍的な人間心理を描き出すところは圧巻です。

あとがき

それぞれ登場人物に人間味があり、読む手が止まりませんでした。
読み終えたあとは、自分まで前を向けるような晴れやかさがあり、この本を読んでよかったと思えました。
他の作品も是非、読んでみようと思います。

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