イスラム教とは、唯一絶対の神(アッラー)を信仰し、神が最後の預言者たるムハンマドを通じて人々に下したとされるコーランの教えを信じ、従う一神教のことをいいます。
世界のイスラム人口は16億人といわれ、全世界の約4人に1人はイスラム教徒という計算になります。
1、イスラムの目的
国境を越えたイスラムの範囲を、中東、アフリカ、ヨーロッパまで広げようとしている。
それは第一目標でいずれは世界支配をも企てている。
2、コーラン(クルアン経典)
イスラムの天地創造、道徳、論理、刑罰、相続
610年ムハンマドがメッカでアッラー(神)の声を聞いて、生前はそれを声に出してみなに唱え、人々は記録せずに全て暗記していた。
ムハンマド没後は、この教えを残すためにコーランができた。
ムハンマドのように神の言葉を広める最高指導者をカリフといいます。
4代目カリフのアリーまでは特に争いなどありませんでした。
アリーの死後、カリフはムハンマドの子孫から選出するべきだと考えるシーア派とみんなが話し合って適切な人を選出するべきだと考えるスンニ派が現れました。
3、ハディース(イスラム教の第二の経典)
生前ムハンマドが行ってきた行いは、神が許してきたこととみなされ、例え間違ったことでもムハンマドの行いを真似してもイスラム世界では許される。
例えば厳密なイスラム教では、あご髭を剃ってはいけない決まりがあります。
預言者ムハンマドのハーディスに記載されているため、ISは髭剃りを禁止されているのです。
4、イスラム法(シャリーア)
憲法と法律は存在しない。
全てこのシャリーアに基づき、国がまわっている。
5、五行
信仰告白。
声に出してイスラム教徒ということを告白すること。
6、礼拝
1日に5回礼拝を行う。
夜明け・正午・午後・日没・夜半
7、断食
イスラーム暦 第九のラマダンの一ヶ月は、日没から日の出まで一切の食物・水を口にしない。
8、喜捨
富があるものは貧しいものに財産を分け与える。
9、巡礼
一生に一度メッカに巡礼しに行くのことがイスラム教徒の目標でもあります。
10、ジハード
神のために奮闘し、努力すること。
11、捕虜の4つの扱い方
・殺害
・奴隷にする
・身代金の支払いか味方の捕虜と交換に釈放する
・釈放
これは1000年から1400年前に定められた内容で、最近は現代法が使われつつあります。
過激派「イスラム国」とみられるグループが人質とした湯川遥菜さんとフリージャーナリストの後藤健二さんの殺害を予告した事件は、国内のイスラム教徒からも非難の声が広がっていました。
12、ISIL(アイシル)
Islamic State of Iraq and Levant
イラク・レバント・イスラム国
イスラム全体が悪いイメージで括られないように、2014年から日本ではイスラム諸国のことをISIL(アイシル)を呼ぶように統一されました。
13、新しい過激派
・イスラム過激派
・アフリカ・ナイジェリア ボコ・ハラム
・パキスタン・タリバン運動
これまでよく耳にした「アルカイダ」はイスラム過激派指導者オサマ・ビン・ラディンが築いた国際的テロリズム支援組織。
「アルカイダ」は拠点の意味。世界各地のイスラムテロ組織と密接な連絡を取り合い,訓練施設を提供するなど活動を支援。
しかし最近はアルカイダも消滅しつつあり、名を変えて新たな運動を起こすグループができてあがっています。
最後に
欧米はテロの標的になっているだけではなく、イスラム教とキリスト教の歴史的な背景も偏見の要因になっています。
しかし過激なのはほんの一部にすぎません。
パキスタンで銃撃を受けたマララ・ユスフザイさんの他にも、今のイスラムの考え方に疑問をもち平和を訴えている人は多くいます。